技術の世界は、今ものすごい速さで変化しています。
AIも、インターネットのサービスも、毎日のように新しいものが生まれています。
新しいことに挑戦するのは楽しいし、技術者としての誇りやワクワクもそこにあります。
でも、忘れてはいけないことがあります。
それは、**「正しいことをする」**という姿勢です。
「正しいこと」とは何だろう?
私が昔、NeXT Softwareという会社で働いていた頃、座右の銘は “Do the right thing” でした。
正しいことを選ぶ勇気、自己規律、技術者としての誇り。
でも「正しいこと」とは何か、実は簡単ではありません。
技術的に優れた方法を選ぶことも大切ですが、それだけでは足りません。
「それは使う人にとって正しいか?」
ここまで考えて、初めて「本当に正しい」と言えるのだと思います。
つまり、正しさの基準は「技術の正しさ」と「人にとっての正しさ」の両方にあるのです。
体験を通じて学ぶ倫理
ZIKUUが大切にしているのは、倫理をただの言葉として覚えることではありません。
体験を通じて、行動の中に落とし込むことです。
- 木工や金属加工では、手を抜くとすぐに形に表れます。
- プログラミングでは、いい加減に書いたコードはすぐにバグになります。
- 逆に、丁寧に作ったものは、人に喜ばれ、自分も誇りを持てます。
こうした経験を積むことで、自然と「ごまかさない」「責任を持つ」という感覚が身についていきます。
倫理は、知識ではなく体で学ぶものなんです。
ZIKUU行動規範 10箇条
ここで紹介する10箇条は、ZIKUUで大切にしている「技術者のあり方」をまとめたものです。
これは規則ではなく、仲間と一緒に歩んでいくための「約束」です。
一 正しいことをする
誰も見ていなくても、ごまかさず、誠実に作る。
一 責任を持つ
自分が作ったものは他人も使う。その責任を自覚する。
一 失敗を学びに変える
失敗を隠さず受け入れ、次に活かす。
一 品質を大切にする
仕上げや動作に妥協しない。誇りは品質に宿る。
一 ユーザーを思う
作品やコードは人のためにある。安全と喜びを第一に考える。
一 学び続ける
技術は進化する。常に挑戦と学びを続ける。
一 協力し合う
仲間と知恵や技術を分かち合い、成果を高める。
一 二刀流を実践する
アナログとデジタルを行き来し、知識と身体を融合させる。
一 未来を自分でつくる
与えられるのを待たず、自ら新しい未来を形にする。
一 誇りを持つ
技術者・職人として、自分の仕事に誇りを持つ。
最後に
もしあなたがこれから技術を学び、仕事にしていくなら、ぜひ覚えておいてください。
技術そのものよりも大切なのは、それをどう使うかです。
正しいことをする勇気を持てば、あなたの技術は人を喜ばせ、未来をつくる力になります。
ZIKUUは、その体験を通して「正しいことをする」気持ちを育てる場でありたいと思っています。