テクノロジーが開く可能性
こんにちは。モノづくり塾ZIKUUの塾長、椿です。
これまでに「2030年問題の全体像」と「地域に迫る課題」を見てきました。
今回は、そうした課題に立ち向かうために、テクノロジーがどんな力を発揮できるのか を考えてみたいと思います。
不安の声と希望の声
「AIが人の仕事を奪う」「ロボットが社会を支配する」といった不安な声を耳にしたことがあるかもしれません。
一方で「AIで便利になる」「新しい仕事が生まれる」という希望の声もあります。
実際のところ、テクノロジーは「敵」でも「味方」でもなく、どう使うか次第の道具 です。
地域で役立つテクノロジーの力
大都市だけでなく、地方や山間地域でもテクノロジーは活かせます。
- AIによる業務支援
文章の要約や翻訳、企画書の下書きなど、日常業務を効率化できる。 - ロボティクス・自動化
農業や林業での自動運転機械、ドローンによる点検など、人手不足を補える。 - リモートワークと教育
インターネットを活用すれば、都会に行かずとも学びや仕事の場を広げられる。
これらは「地方には関係ない」と思われがちですが、むしろ人口が減る地域こそ必要な仕組みなのです。
ZIKUUでの実践
モノづくり塾ZIKUUでは、実際にAIやデジタル技術を導入しています。
- AIによる発想支援
ChatGPTのようなツールを活用し、アイデアを膨らませたり、設計の選択肢を広げたりしています。 - CNCや3Dプリンタ
デジタルデータをもとに木材や樹脂を加工し、精密な部品や楽器を制作。 - 天文観測・データ解析
Raspberry Piや専用カメラを使い、宇宙の姿を観測してデータを解析。
これらは単なる趣味や実験ではなく、「地域の未来を支える技術を身につける場」 として位置づけています。
テクノロジーと人間の役割
大事なのは、テクノロジーに人間が「使われる」のではなく、人間が主導権を持って使うこと。
たとえば、木を伐ってギターを作るときに、設計の最適化をAIが手伝い、加工をCNCが担い、最後の仕上げは人の手で行う――そんな流れが理想的です。
テクノロジーは、私たちの暮らしや地域を支える「新しい相棒」になり得ます。
次回予告
次回は、ZIKUUが大切にしている「アナログとデジタルの二刀流」という考え方を掘り下げます。
手仕事とテクノロジーをどう組み合わせれば、2030年を生き抜く力になるのか、一緒に考えてみましょう。
「あなたは最近、テクノロジーを“頼もしい相棒”だと感じた瞬間はありますか?」