2030年問題とは何だろう?
こんにちは。モノづくり塾ZIKUUの塾長、椿です。
ここ数年、「2030年問題」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
けれども「具体的に何のこと?」と聞かれると、なかなか説明が難しいものです。
2030年問題とは
簡単に言うと、日本がこれから直面する 人口構造の大きな変化 を指しています。
少子高齢化はすでに進んでいますが、2030年ごろには団塊世代が80代を迎え、現役世代がぐっと減ります。
労働力不足、地域経済の縮小、社会保障のひっ迫――ニュースで聞いたことがある課題の多くが、いよいよ生活に直結してくる時期なのです。
データで見る2030年問題
まず、日本全体の人口推移です。
2008年をピークに人口は減少に転じ、2030年には1億2千万人を下回ると予測されています。
次に年齢別の人口構成です。
2020年と比べて2030年には「65歳以上」が大きく増え、「働き手」にあたる15〜64歳の割合はさらに減ります。
この変化こそが「2030年問題」の核心部分です。
身近な変化
「そんな大げさな話、自分には関係ない」と思うかもしれません。
でも、すでに身近なところで変化は始まっています。
- コンビニやスーパーのレジに人が足りず、セルフレジが増えている
- バスや電車の本数が少なくなっている
- 病院の待ち時間が長くなり、診てもらえる医師が減っている
こうしたことは「2030年問題」の一端なのです。もう始まっているのです。
ZIKUUからの視点
モノづくり塾ZIKUUでは、子どもから大人までが木工や金工、プログラミングやAIを通じて「つくる力」を育んでいます。
なぜそこに力を入れているのか――実は、この2030年問題が背景にあります。
未来に必要とされるのは、ただ消費する人ではなく、自分で何かを生み出せる人。
そして、その力は「地域を守ること」にもつながっていくのです。
次回予告
次回は、2030年問題が 地域にどのように迫っているのか を、上野原や山梨の現状を例に深掘りしていきます。
「あなたの身の回りで、“人が足りないな”と感じることはありますか?」