3年ほど前に試したことがあるSosumeというQEMU (Linuxの仮想技術)でMacOSを走らせるソフトウェア。久しぶりに試しました。
Snapというパッケージマネージャーを使うと以下のコマンド1行を実行するだけでインストールできます。
sudo snap install sosume
インストール後にMacOSのインストール作業、仮想マシンへのメモリ割当量の調整とMacOSが使用する画面解像度の設定をするのに多少の設定ファイルのテキスト編集作業がありますが、簡単な作業でLinux上でMac OSを使えます。
たっぷりメモリーを積んだPCで比較的新しい高速なCPUを搭載したPCであれば、普通に使えると思います。
第8世代Core i7のモバイルCPUと16GBのメモリーを搭載した私のノートPCだと、動きがかったるくて使いたくはないかな。最新CPUなら倍速で動くはずです。
GPUパススルーができないようなので、NVIDIAのGPUを搭載していても宝の持ち腐れになります。AIや高速なグラフィックス性能が欲しいなら、素直にM4チップ搭載のMacを購入するか、PCでLinuxを使うのが良いでしょう。
Macは古巣の会社の製品ですから、特段嫌いという訳ではなく愛着のようなものがあるのですが、今はオープンソースのものを極力使うことにしているので、汎用部品で組んだPCにLinuxをインストールして使っています。日常的な情報処理やソフトウェア開発でLinuxで不自由をしていないので、やや高額なMacを購入する動機もありません。Mac OSを使う機会があるとしたらSwiftを使ってiOS用のアプリケーションを開発するときくらいかな。
ちなみにMacBook ProなどのApple社のハードウェアは使い心地がとても良いので、Intel CPU搭載のMacBook Proを購入してLinuxをインストールして使用するのはオススメです。私はずっとそのような使い方をしていましたが、Windows PCに比べると割高感があるので、わざわざMacBook Proの中古品を購入する人は少ないでしょう。
最新のM4チップは高速で省電力なので魅力的ではあります。UbuntuやFedoraなどのメジャーなLinuxディストリビューションが対応すれば購入するかもしれません。