キーボードのキーキャップが壊れたノートPCにProxmoxをインストールしてサーバーにしました。これでProxmoxについての様々な実験や学習をしていきます。
Debian Linuxベースで作られたProxmoxはホームラボ、ホームサーバーという用途で人気の仮想化サーバーで、その上でLinux、Windows、MacOS等を動かし、noVNC (Webブラウザで動くグラフィックス端末)からアクセスして、それぞれのOSを利用できます。HA(High Availability = 高可用性)機能やバックアップ機能もあり、複数のコンピューターでクラスターを構成することもできます。
PCを使ってルーターを構成する、NASやファイルサーバーを構築する、アプリケーションサーバーを構築するといった複数のサーバー機能を1台(またはクラスター化されたコンピューター群)で運用することができ、それらをWebブラウザから管理することができるというのはお手軽だと思います。
ノートPCの下に置かれたノートPCがそれです。Core i7 6550Uという第6世代のCPU、16GBのメモリ、512GBのSATA SSDを搭載しています。4コアのCPUなので、多くの仮想マシンを走らせられませんが、学習用としてならなんとか使えるでしょう。
ノートPCをサーバーにする場合は、画面を閉じたときにスリープしないようにするなどの細工をする必要があります。(過去の投稿にその方法を書いています)
公式サイトからProxmoxのISOファイルをダウンロードしてUSBメモリスティックに書き込み、それを使ってインストールします。
ひとまず、Ubuntu Serverの仮想マシンを1つ作って動作を確認します。
OSのISOイメージをダウンロードする機能もあるので、Proxmoxの管理画面から離れることなく大抵の作業は完結します。
noVNCを使って仮想マシン上のUbuntu Serverにアクセスしている様子です。
機能が多くてすぐにはすべてを把握できませんが、しばらく色々と試して理解を進めます。
Kubernatesなどの大規模クラスターを構築するシステムもありますが、小さな組織や個人宅のサーバーならProxmoxで決まりではないでしょうか。
GPUパススルー機能(仮想マシンからPCのGPUを使う機能)もあるので、AIサーバークラスターなどを構築するのにも良いかもしれません。
現在、モノづくり塾では1台のデスクトップPCをサーバー専用機としてUbuntu Serverで運用しています。将来的には、アプリケーションサーバー、ファイルサーバー、AIサーバー、NAS、VPNサーバーと、Proxmoxを使用したクラスターシステムで運用したいところです。