一つ前の投稿も是非お読みください。
「モノづくり塾がやらないこと」という表題の過去投稿にも書きましたが、組織が腐らない用意は事前にしておくべきです。
腐敗防止の仕組みを作る時に考慮すべきことがあります。
- 富と名誉の両方を得ると人は腐りがち。
- どんな人には欲がある。歳を取るとそれが出てくる。
- 組織は経年劣化する。
- 優秀な人の悪事はそうでない人の悪事よりタチが悪い。
などです。
自分も含めて、人間には弱さがあります。誘惑に負けてついついということは誰にでもあるでしょう。ですので、その弱さが悪さしないように事前に用意しておくべきです。
- 武士は名誉があっても金はない。商人は金があっても名誉がない。それに似た構造が必要でしょう。
- 組織の新陳代謝が行われるように、政権や首長が変わったら職員の半分を入れ替えるとか。
- 優秀な人の罪はそうでない人の罪より厳しく裁く。
そんな仕組みにしておくと良いかもしれません。
共産主義などは「みんなで富を分け合う」と言いながら、権力を握ったものが欲張って全部自分のものにして分配しない。そんな失敗をします。
ちなみに、モノづくり塾の場合は、
- 富も名誉もいらない。設備を維持できて、多少の先行投資ができて、死なない程度に生きられれば良い。
- 限界費用の小さな仕事はしない。つまり大儲けできる仕事はしないと決めている。
- 大きな組織にするつもりはなく、入るのも出るのも簡単にしておく。
- 優秀かそうじゃないかを評価しない。その人なりに向上できるかだけが関心事。
- 欲しいは作りたいに変換する。
という感じで、
- 補助金や助成金を頼らない。
- 行政の仕事を受けない。
という公金を得て運営しないことにしています。
優秀で狡い人っているじゃないですか。あまり優秀じゃないかもしれないけれど誠実な人の方が良くありませんか?
実力は大事ですけれど、それと同じくらいかそれ以上に人格が大事だと思うんですよね。
自立した思考力、誠実さ、自己規制など、教育の過程で身につけないといけないことはたくさんあります。学力だけじゃダメです。