昨日からの続きで塾生向けのFreeCAD勉強会の資料作りです。
部品のモデリング、組み立て、部品表作り、図面作りをやります。使用するワークベンチはSketcher、Part Design、Assembly、Spreadsheet、Tech Drawの5つ。初学者向けの勉強会としては、結構ボリュームがあります。何度も練習して円滑に説明ができるように準備し、無駄な時間を作らないようにしないといけません。

現時点では、塾生たちの関心は木工と建築が主なものですから、それらの実技と知識に加えて3Dモデリングも合わせて学んでいけるようにしたいです。
例えば、継手のモデルを作って、加工方法を理解するのは有効かもしれません。


当初はこういう作業が煩わしく感じるかもしれませんが、慣れていくに従って作業スピードが上がり、みんなが学んで使うようになれば情報の共有も進みます。当面は上記のワークベンチに加えて、BIMワークベンチの使い方を習得すれば、木工や建築の図面を描くには十分だと思われます。
自戒の意味も含めて書きますが、「身につける訓練」を軽視しがちです。どんな作業にも言えることですが、速く結果を得ようと先を急いで基礎を疎かにすると、後になって基礎的な力がないことに気づきます。木工で言えば、刃物を研ぐというような基礎ができていないと、突然、上達が止まる時が訪れます。そんな時に「しっかり基礎練習をしておけば良かった」と思うのです。それでも、これに気づけば良い方で、気づかないまま続けるといつまで経っても下手なままということになります。
いずれCNCルーターを作りますから、3Dプリンターとレーザー彫刻機を合わせると、コンピューターを使った造形や加工を行う環境が整ってきます。そうなるとCAD上でモデリング、強度解析、シミュレーション、部品表作成を行うことが増えるでしょう。
現代のモノづくりにはデジタルもアナログも、コンピューターも身体表現も、どちらも必要です。
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