SNSなどには日々「地方創生」「関係人口創出」という言葉が踊っています。そして日々努力している方々が大勢います。
この地方創生については、努力している方々には敬意を感じるとともに、少し厳しい見方かもしれませんがこんな風に思います。
「今まで何してたの?」
現在の日本ではインフラが整い仕事が多い都市部に人口が集中しています。特に東京への人口集中は世界的に見ても異常なほどのようです。対して所謂田舎と呼ばれる地方では人口減少が問題とされています。人が減り経済活動が不活発になり税収が減りインフラ整備が進まないという悪循環が起きているのでしょう。
このような状況になるまで何をしていたのかと思う人は少なくないのではないでしょうか。
モノづくり塾『ZIKUU』を始めるにあたっていくつかの地方創生活動を見てきましたが、「その地域の人が変化を望まない」「自然や伝統と呼ばれるものを観光資源とした集客をする」「芸術祭やスポーツイベントをやって集客をする」「地域おこしを目的にした移住者が最終的にはパン屋やカフェを開いて終わる」という印象なのです。関係人口創出というのは、思いとしては仕事のできる人が移り住んで起業するなりして経済活動を活発にしたいということなのでしょうが、そもそも起業に有利な条件は都会に偏っているので余程の物好きか小さな隙間狙いの事業者しかやってきません。つまりお客さんを呼びたいという活動が大半なのです。
私の住む横浜市栄区でも散歩すれば訳のわからない芸術作品のようなものが置かれています。観察すると見向きする人はほとんどいません。役人というのは芸術好きな傾向があるように思います。
グレートリセットのような世界レベルの政策方向性が示されていて、経済の大本にあるマネー体制=銀行システムがリセットされる方向が見えてきました。銀行というのは資金の貸し借りの上に小さな手数料収入を得る業態で、1つの銀行の破綻が連鎖破綻に繋がりやすい結構脆弱なシステムです。この脆弱なシステムを解体し上位にテクノロジー主導の法定デジタル通貨システムを構築し、そのシステムの所有者や運営者が世界人口の大多数を支配するという構図を狙っているのがグレートリセットです。
多くの人が価値の拠り所としているマネーという幻想が一旦リセットされることを意味します。お金の価値が幻想であることを目の当たりにするのではないかと思います。
私からの提案ですが、カネからモノへ、モノからワザへのシフトをしてはいかがでしょうか?将来的にカネの力で手に入れてきたものをワザで手に入れる。そのワザを磨くためにモノ(設備や道具)に投資する、ワザを磨くために勉強する。これはモノづくり塾の設立動機なのですが、私が観察するにほんのひと握りの人がこの考え方を受け入れ大多数の人はこれまで通りの生き方をすると思っています。なのでモノづくり塾『ZIKUU』は大きく成長することはないと考えています。でも、10人なり20人なりがマルチな技能を身につけて、互いに協力しみんなで子供や若者を育て様々な生産活動を行えるようになればその共同体は強く生きられると考えています。