島国の穏やかな民

日本人とはそういう人たちではないでしょうか?

最近は決まり事が多い、潔癖が過ぎるなど息苦しいという人も多い気がしないでもありませんが、それらのおかげで街や道路が綺麗であったり犯罪が他国に比べると少ないといった良い点もあるように思います。他国に比べると泥棒が少ないのは「他人のものは他人のもの」という考え方です。意外だと思われるかもしれませんが植民地を拡大した白人は「他人のものも自分のもの」でした。ましてや有色人種は人とも思っていませんでしたから他人ですらありません。

しばしば日本が大きく発展したのは江戸期だったと言われます。「宵越しの金は持たない」という江戸っ子の気質がありますが、これは様々な条件によって醸成されたものだと思われます。

当時の江戸の職人たちは、朝から昼までが他人のための仕事、昼から夕方までが自分の仕事、それ以降は遊びの時間という暮らしだったと伝え聞きます。宵になれば稼いだお金をパーーーっと使ってしまう。これは「明日も仕事がある」という条件が満たされていたからだと思います。

さて、現代の日本はどうでしょうか?

じわじわと蝕まれているので意識されにくいですが、大東亜戦争(この言葉は占領軍によって使用が禁止されて太平洋戦争と言い換えられてきました)に負けた日本はずっと占領状態が継続しています。その状態に多くの人が気づかないように巧妙に管理されています。国民の利益にならないことを政府が実施するという状況をよく見るのは、彼らが占領政策の代理人をしているからです。(彼らがそのように意識しているかはわかりませんが)そのために私達は少しずつ消耗し収奪されています。現在の国民負担率は48%と生産の半分が政府によって盗まれている状況です。それなのに更なる増税が計画されています。植民地主義は消えてはいないのです。

もう一つの問題はマネーを基本にした経済です。信用創造によって作られるマネーには実態として後ろ盾のない価値です。最近、仮想通貨という言葉をよく聞くようになったと思いますが、そもそも現代のマネーは仮想なのです。

天保飢饉のときの逸話にこんなものがあります。

お金持ちで人格の優れない商人が飢饉の際に米を売ってくれる人がおらず、お金をたくさん持ったまま餓死したという話です。

日本も大東亜戦争終結直後にハーパーインフレーションが起きました。そんなときはカネよりモノです。お金があっても「あなたには売らない」と言われれば終わりなのです。

感染症騒ぎで経済活動が抑制される、戦争によって石油やガス、食糧の価格が上がる、物資や資源の供給が滞ってメーカーがバックオーダーを抱える。そこに来て更なる増税が計画されています。国民負担率はまだ上昇するでしょう。

個人情報の一元管理を目的としたマイナンバーシステムの導入に躍起になっています。このシステムによって実現されようとしているのは国家による資産の一元管理です。CBDC(中央銀行デジタル通貨)の導入はそのためです。

科学の分野では人間の体内にマイクロチップを埋め込みコンピューターに繋げようという研究が盛んです。トランスヒューマンを作ろうという流れです。「心と体は別」というトランスジェンダーへの理解増進の流れはトランスヒューマンに向かうと思います。最初は病気や怪我などで身体の機能を失った人のためということで普及を図ると思いますが、本当の狙いはそういうことではありません。

お金の価値がなくなる、資産の価値がなくなる、モノを買えない、コンピューターによって脳や身体を制御される。そんなことが計画されています。

こういう状況を意識して周囲を見回してみるとどうでしょうか?

モノづくり塾『ZIKUU』が活動を始める山梨県上野原市の人口推計では40年後に8割の人口減だとされています。市役所の職員さんたちはこのことを知っているので、危機感を持って対策を考えているようですが、その危機感には、前述のような危機も含まれているでしょうか?

島国の穏やかな民が今後も穏やかに暮らせるようにするには何をすべきか。これはモノづくり塾『ZIKUU』の大きなテーマです。

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