天体望遠鏡を作る

モノづくり塾で取り組もうと思っているプロジェクトを小出しにしていきます。いろいろな企画を考えているので、一つでもこれは!と思うものがあれば是非塾生に。

これは天体望遠鏡の3D CAD図面です。凹レンズを使った反射式(ニュートン式)と呼ばれる望遠鏡をドブソニアン式架台に載せたもの。天体望遠鏡にはいくつもの種類がありますが、この方式のものは比較的安価なのでことと自作しやすい構造であることから人気があります。

凹レンズの口径は150mmから200mm程度のものを想定しています。鏡筒は塩化ビニールのパイプか薄い鉄板を加工するか木製か。

最初からあまり難しいものは作らずに最小限の機能のものにしますが、最終的にはモーター駆動にして天体の運行を自動追尾できるものにしたいところです。あまり難しいものではないとは言え、この望遠鏡を作るには3D CADの操作、溶接や木工、旋盤加工などをやる必要があるので、ある程度の技能や経験が必要です。

自作した望遠鏡で夜空の星々を眺めるだけでも十分に楽しいですが、このプロジェクトは望遠鏡を作って終わりではありません。例えば接眼部(目で見る部分)にスマートフォンを取り付けるアタッチメントを作るとか、市販のCMOSセンサーカメラモジュールとシングルボードコンピューター(Raspberry Piなど)を使ったデジタルカメラシステムを作って取り付けるとか、撮影した画像を処理するプログラムを作って天体の写真をキレイに加工するとか、関連するモノづくりの題材はたくさんあります。

基本的に私が作って見せるというスタイルでやっていきます。作るのを見るだけでも構いませんし、作る作業に参加することもできます。更に興味を持ったら自分で作ってみることもすすめます。その際はしっかり支援します。

夏の空は空気が揺れて星が見えにくいので、天体観測をするには冬が適しています。温かいものを作って食べながら寒空の下で星を見るというのも良い思い出になるのではないかと思います。夏から秋にかけて取り組むプロジェクトになるでしょう。

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