桂川

今日の上野原は酷暑で昼頃の気温は36度。バイクを走らせていると身体には熱風が当たり気持ちが悪くなるほどでした。

これは上野原市内を流れる桂川で相模湖につながっています。モノづくり塾建設予定地からは車で6,7分のところです。

来年の今頃は塾で木製のカヌーかカヤックを作りたいと考えています。塾生のみなさんと川遊びです。

細く切った杉の薄板を曲げて貼り付けて船体を作り全体をFRPで覆います。

CADで図面を描く、木材を切る・削る・曲げる・貼る、FRPを施工するという3つの分野を学ぶことができます。上野原の杉を伐採して製材するというところまでやれると更に学べることが増えます。もしかすると製材機を作るなんていうモノづくりもやるかもしれません。

残念なお知らせですが、山に囲まれた上野原市には大きな製材所がありません。つい最近、最後の1軒が廃業したそうです。木材を仕入れるには隣の大月市まで行くとか。

モノづくりをするというのは物資の供給側に立つことですが、需要がなければ成り立ちません。これは生活様式の変化や人口減少の影響でしょうか。

建屋を自分で建てるのもカヌーやカヤックを作るのも需要を作ることに繋がります。我々が少しばかり需要を作っても現状を変えるほどの影響力はないかもしれませんが、それをやる人が増えていけばもしかすると、などと思っています。緑が多く静かに暮らせる上野原は子供を育てるのには良い環境ですし、都内へのアクセスも良いので移住に適した地域ですので、杉の木を大量に使う板倉工法の家づくりは需要を増やすのに貢献するかもしれません。

資源という言葉があります。人間が使える状態になった物が資源です。木を伐る人がいない、木を製材する人がいないという状況では上野原の森は資源とは呼べないことになります。場合によっては不良試算になってしまいます。放置された空き地や空き家と同じです。

なかなか難しい問題ですが、モノづくり塾の活動が小さな流れを作れると良いと思っています。

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