善意なんだろうけれど・・・

今日はとても良い天気でしたが、朝晩は本格的な冬の到来を感じさせる寒さでした。

今週末に小さなお子さんを連れた方が塾においでになる予定で、お子さんが遊べるように塾正面の一区画(塾のスタッフが購入した土地)の草刈りをしました。

塾がある湖南団地というところは、年配の方が多く住んでいて、お子さんがおられる家もありますが、子供が遊んでいる姿を見ることはありません。そんな場所なので、小さな子供が遊んでいる様子が見られると明るい雰囲気が増して良いと思います。煩いと言われたごめんなさいです。

綺麗事ばかり言っていると魂が腐るなど言われることもありますが、個人的には同感です。

あちらこちらでエコ、環境、SDGsという文言を見ます。
ほとんどが綺麗事のように見えるのですよ。

車一台を作るのに使うエネルギーは7500メガカロリーほどだそうです。7500メガということは7,500,000,000という10桁の数字です。

大人一人が一日に消費するエネルギーが2500キロカロリーから5000キロカロリーとします。2,500,000カロリーから5,000,000カロリーです。

車を一台作ると、大人が1500日から3000日に消費するエネルギーが使われていることになります。車を買った時点で、4年分から8年分くらいのエネルギーを使ってしまったということです。

ガソリン1リットルが持つエネルギーは大人が一週間働くエネルギーと同等です。容量40リットルの燃料タンクを空にするとに半年以上働くエネルギーを使うことになります。1リットル170円とすると、6800円分のガソリンは半年以上の労働に匹敵する。

こういうこと、実感できますか?

ロードバイクで長距離をよく走っていた頃に、道中の補給(飲み食い)で使う金額は、同じ距離を車で走ったときのガソリン代より高くなります。自転車で移動するときのエネルギー効率はとても高いのですが、それでも結構な金額になるのです。実感として「ガソリンって凄いな」と思いました。

現代人は膨大なエネルギーを使う生活をしているわけですが、そういう生活をしながら環境や自然の大切さだけを子供たちに教えるというのはどういうことですか?

何億もの人間がそんな生活を何十年も送っているのに自然は壊れていない。局所的におかしくなることはあるけれど、時間と技術で解決されることが多い。人間に地球を壊すほどの力があるんだろうか?

環境破壊という物語を聞かされ、怖がって思考停止してないですか?

ほとんどの人は善良だと思います。自然を破壊したくないというのは善意なのだと思います。しかしながら良いと思っていることがそれほど良いことではないということもあります。

善人だと思われたい、綺麗な言葉を口にするのは気持ちがいい、感情によって行動を起こしやすい、都合の良いことだけを切り取る、見たいものしか見えない、そんな性が人間にはあると思うので、仕方のないことかもしれません。

何も汚い言葉を使えと言っているわけではありませんが、綺麗事が多すぎるのではないかと思うことがあります。率直な言動、誠実な言動の方が大事なような気がしますが、どうでしょうか?

綺麗事を言った方が儲かる?

私が教育するなら、上に書いたようなことを正確に伝えて、人間なんてちっぽけな生き物だから、威張ったり自惚れたりするな、よく考えて物を言え、誠実にと教えます。

「地獄への道は善意で敷き詰められている」という言葉があります。

環境、エコ、自然、SDGsなどと言っている(言わされている)状況には裏があると思うんですね。

たまには、その裏を見る努力をしても良いかもしれません。

個人的には誠実で善良な人間を目指したいと思います。

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