寸八の短い台のカンナを一つ整備しました。刃口には問題がなかったので台直しだけしました。
刃が良く研げていても台が悪いと良く削れません。
私の台直しのやり方を紹介します。たぶん一般的なやり方でしょう。
ガラス板の上にサンドペーパーを貼り付けて台の底面を平らにするところから始めます。

下の写真のように、少しサンドペーパーで削って台を見ると、台の真ん中だけ削れて凹んでいます。使っているうちにカンナの台はすり減ったり歪んだりするのです。私は新品のカンナを購入したときも最初にここをチェックします。

しばらくサンディングして台が真っ平になった状態です。

次の台を少し削ります。
台の底面に鉛筆で線を引きます。削れた場所がわかるように。

台直しカンナで底面を削ります。台直しカンナがなければサンドペーパーでも構いません。台直しカンナは刃が立ててすげられているカンナで、スクレーパーのように機能します。

汎用的に使えるカンナの台は、台の前端と後端と刃口の下(下の写真なら右)の高さが揃っていて、それ以外の場所が少し凹んだ形に削ります。下の写真では私の好みで台の前端もほんの少し削っていますが、通常は鉛筆で描いた跡が台の前端、後端、刃口の下に残ります。

台の形は用途によって変えることがありますが、とりあえずこの汎用的なやり方で作業に支障が出ることは少ないでしょう。
あまり頻繁にやると台が減ってしまうので、台直しはたまにやる作業です。
普段は、真っ直ぐな定規をカンナ台に当て、定規の台の真ん中付近をつまんで、定規を台の上で左右に回すように動かします。そうすると台の高い部分に定規が当たって抵抗を感じます。この抵抗が大きく感じたら台直しをします。「抵抗が大きく感じる」は頻繁にやっていないと感覚としてはわかりにくいかもしれません。ですので、日本のカンナを使う方は、時々、台のチェックをしなければならない、ということになります。
面倒くさがり屋の私ですが、作業の質が変わってくるのを実感しているので、少し我慢して面倒くさいことでもやるようにしています。
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