ChatGPTでびっくりした人々が、このままAIが進歩すると将来どんな仕事が奪われるか奪われないかとしきりに話題にしていましたし、今でもそのような議論はあちらこちらで見られます。
例えばこんなもの。
AIによって業務が変化したり、職種そのものがなくなる可能性が高いのは、事務職、銀行員、接客業、工場作業員、運転手(タクシー、電車など)、コールセンター業務などが挙げられます。これらの仕事は、AIによる自動化や効率化が比較的容易であるためです。
AIに奪われる可能性が高い職業の例
- 事務職:一般事務、経理事務、医療事務、保険事務など
- 銀行員:窓口業務、融資業務など
- 接客業:ホテルスタッフ、レストランスタッフ、スーパーやコンビニの店員など
- 工場作業員:製造、検査、梱包など
- 運転手:タクシー運転手、電車運転士など
- コールセンター業務:電話応対、顧客サポートなど
- 会計監査:会計帳簿の確認、監査報告書作成など
- ライター:Webライター、記事作成など
AIに奪われない可能性が高い職業の例
- 医療関係:医師、看護師、薬剤師、介護士など
- 教育関係:先生、講師など
- クリエイティブ系:デザイナー、アーティスト、音楽家など
- コンサルタント:経営コンサルタント、ITコンサルタントなど
- 法律関係:弁護士、司法書士など
- 研究開発系:専門家、技術者など
AIの進歩によって、これらの職業がどのように変化するか
- AIとの協働:AIが補助的な役割を担い、人間はより高度な判断や創造的な仕事に携わるという形態が考えられます。
- 業務の再構築:AIによって一部業務が代替されることで、残された業務をより効率的に行うために、業務内容が変更される可能性があります。
- 新しい仕事の創出:AIによって新たな仕事が生まれる可能性もあります。例えば、AIのメンテナンスや開発、AIに関する専門的なアドバイスなどを担う職業などが考えられます。
AIとの共存に向けて
- AIの活用:AIを理解し、AIを効果的に活用できる人材になることが重要です。
- 自己学習:新しい技術や知識を常に学習し、変化に対応できる柔軟性を持つことが重要です。
- 専門性の向上:AIでは代替できない、専門的な知識やスキルを磨くことが重要です。
AIの進歩は、社会に大きな影響を与える可能性があります。しかし、AIを単なる脅威としてではなく、新しい可能性として捉え、AIとの共存に向けて、積極的に行動していくことが重要です。
生成AIと言われるものは、その仕組みがほぼ確率されていて、今はそれに多少の工夫を取り込み、計算資源を増大させて更なる性能向上を続けています。主要なAI開発企業は、当初予想していた以上に速いペースで性能が向上していることを実感し、今後しばらくはそのペースが鈍化することがないと予想して投資を続けています。
私の感覚だと、AIに仕事を奪われない可能性が高い職業について、奪われそうなものがあって、AIの社会に対する影響はもっと広範囲に及ぶという感じがします。
昔の医者は、患者を遠目に見て、手で触って、匂いを嗅いで、心音を聞いて・・・・と様々な方法で観察していましたが、最近の医者は目の前の患者ではなく机の上のコンピューターの画面を見てますよね?そんな医者はAIに仕事を奪われそうですよね。
文科省が決めた、検定を受けた教科書をなぞっているだけでの教師もいますが、ある程度は仕事を奪われるでしょう。
下手なのを味だと言ってみたりするデザイナーや芸術家もいますね。ガラクタみたいなものを作って自己満足・自己顕示するだけみたいな。
テンプレートを少し手直しするだけで提案書を作って出してくるコンサルタントもいます。こんなのはAIの方が上手くやれるでしょう。
こういうのは自覚できていないと「何にもできないのにプライドだけは高い失業者」になる可能性があります。
しかも、ジワジワと仕事がなくなっていくので、気がついたときには手の施しようがないということも考えられます。社会の変化に速く対応できた人だけが生き残るかもしれません。地域おこし活動があちらこちらで行われいますが、これも社会の変化に速く対応できたら今のような状況ではないかもしれません。
個人的にはどっちに転んでも大丈夫だと思っています。
なぜなら、
- 元々、広範囲の仕事ができるように訓練している
- 今の仕事を失っても、別の新たな仕事を作れば良いと考えている
- 変わることを恐れていない
からです。
これはモノづくり塾が目指していることでもあります。
専門性を高めるという意味では、一つの分野の仕事を長年続けて、高見を目指すのも大事です。あなたはより高い専門性を身に着けようと日々努力していますか?なんとなく日々の暮らしに流されていませんか?毎日、ほんの少しの無理、ほんの少しの我慢、ほんの少しの勉強をし続けていますか?自問自答してみると良いと思います。仕事から帰ると「あ〜〜〜疲れた」とビール片手にテレビを観ちゃうみたいな感じになっていませんか?
仕事がなくなると生きていけないからと、今の仕事にしがみつき安住の地を見つけたような気になっていませんか?
誰にも責められることはありませんし、生き方はそれぞれの自由ですが、たぶん、そういう人にはモノづくり塾に魅力を感じないでしょう。
モノづくり塾のホームページでは次のように謳っています。
『ZIKUU』では一般的な体験教室やDIY教室では得ることができない高度な技能を身につける場を目指します。対象とする分野を特定せずに知っていることはすべて伝え、知らないことは塾生と一緒に学ぶという姿勢でやっていきます。コンピューターのOSを作りたい、楽器を作りたい、家具を作りたい、家を建てたい、オードバイの改造ができるようになりたい、電子回路を設計したい、服や鞄を作りたい、科学の勉強をしたいなど、やりたいことを好きなだけやって「匠の心」・「挑戦する心」・「助け合う心」を育んでいきます。その心を身に付ければ将来を生き抜くための「大丈夫の心」を会得できます。
追求・探求をする、挑戦する、助け合う。その結果として、どう転んでも大丈夫という状態を作る。
将来、人間とAIが共存する、人間とAIが対立する、どちらかが滅ぼされる。何が起きるかわかりませんが、私たちは大丈夫だと思っています。
塾生として私たちと一緒に活動していれば、このことを実感する日が来ると思います。