宇宙教育の必要性

2050年頃に火星への移住が計画されています。小天体が地球に衝突して人類が絶滅の危機に遭遇する、地球外に資源を求めるといったことが理由です。移住開始の時期は科学技術の進展具合によって前後するとは思いますが、やると決めて多くの人が動いているのできっとやります。

2050年はたったの27年後ですから、モノづくり塾に入れる10歳の子が働き盛りですし、今働き盛りの大人のほとんどが生きています。

つまり地球外に人間が住むということは私たちとは無関係ではありません。

宇宙で人間が暮らすときに必要になるものはたくさんあります。水を作る宇宙水道業、食糧を作る宇宙農業、住居を建てる宇宙建築業、物流を担う宇宙流通業、エネルギーを作る宇宙発電所、デブリを除去する宇宙産業廃棄物業。私たちの子供や孫の世代はそういう仕事をする可能性があるのです。

以前にも書きましたが、子供を育てるということは乳幼児の育児を含めて大人になるまで健全に育てるという面と、大人になったときに自立して生きていくための仕事や環境があるという状況を作るという面があります。モノづくり塾はどちらかと言えば後者を優先しています。

天体望遠鏡を含めた観測システムを作る、ソフトウェア無線で衛星の電波を処理する、ドローンを作って姿勢制御や自律航行ができるようにする。そういうものを塾のテーマにする理由がご理解いただけると思います。

大人たちが「今どうなっているのか」をしっかり認識して準備することは大事です。子どもたちの心に火をつけて興味のあることを自主的に学んでいくように仕向け、その様子を見守って自由に活動できるようにする。そういう姿勢を貫いていこうと思います。

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