みなさんはこの問題をどう捉えていますか?
今日は2030年問題を検討し、何ができるかを考えてみました。これから社会に出て活躍する若者たち、子どもたちに良い未来を残したいという方、教育に関心のある方に読んでいただきたいです。
はじめに
これから数年、日本は大きな変化の時代に入ります。 AIの進歩、人口減少、物価の上昇、働き方の激変…。これらは、どこか遠い話のように思えるかもしれません。けれど、2030年頃には、今20代・30代の私たちの暮らしに直接影響が出てきます。
これまでの時代は、学校を出て就職し、安定した仕事でお金を貯め、年金で老後を迎える──そんな人生設計が描けました。 しかし、AIによる自動化でホワイトカラーや知識中心の仕事も減り、インフレで貯金や投資、年金の価値も目減りする可能性が高くなっています。これまでの普通が、これまでの人生設計が通用しない可能性があります。
さらに、今の高齢世代は比較的安定した年金や資産を持っていますが、若い世代や働き盛り世代には同じ条件は期待できません。すでに世代間の資産格差は広がっています。この目前に迫った状況に対応するには、ただ未来を悲観するのではなく、自分たちの手で新しい道を切り開く必要があります。
タイムラインと課題
2025〜2030年:変化の加速期〜これまでの生活スタイルが通用しなくなり始める
課題
- 団塊世代の後期高齢化により、医療・介護の需要が急増
- 現役世代の人口減少による税収減と社会保障負担の増加
- AIの進化で、ホワイトカラーや知識中心の仕事も減少
- インフレによる資産・年金の実質価値低下
- 地方からの若者流出と都市への集中
影響
- 働き方の選択肢が減少
- 将来の年金・貯蓄の不安定化
- 世代間の経済格差が固定化
- 地域の経済・サービスの縮小
対策
- 需要が伸びる分野(医療サポート、修理、地域事業など)でスキルを磨く
- AIと共存できる仕事・働き方を早めに模索
- お金以外の「価値」を持つ(技術、人脈、地域のつながり)
- 都市・地方のどちらでも生きられる能力をつける
2030〜2040年:人口減少の本格化
課題
- 地方の過疎化と空き家の増加
- インフラ(道路、水道、電気など)の維持困難
- 担い手不足による産業の衰退の供給力不足
- 社会保障制度の縮小
- 地方自治体の消滅
影響
- 医療や交通などの公共サービスが縮小
- 都市部でも生活コストが上昇
- 孤立する若者や高齢者の増加
対策
- 空き家や遊休地を活用して、低コストで暮らす方法を確保
- 小規模でも成立する地域ビジネスや生産活動に参加
- 高齢者と若者が協力できるプロジェクトで役割を持つ
- 自分の得意分野を活かし、地域と都市を行き来できる働き方を作る
ZIKUUは何ができるか
ZIKUUは、未来の暮らしを自分たちで作り上げるための「実践の場」を提供します。
- 技術の習得と応用 木工、金属加工、建築、修理、ソフトウェア開発など、手を動かしながら学ぶ
- 二刀流、ハイブリッド人材の養成 ITもAIも手仕事も土木建築もできて、地域の供給力となる人材を作る支援をする
- 起業家の支援 若者や女性の起業を支援して、生活基盤の安定化を助ける
- 地域資源の活用 地域材を利用した建築、防災用品や便利道具の製作、地元材料の活用
- 仲間との協働 世代や職業を越えたチーム作り
- お金に依存しない価値の創出 物々交換、シェア、リペア文化を広げる
ZIKUUで学ぶことができるのは、資格や学歴だけでは得られない「自分で生き抜くための力」です。 私たちは、世代や立場の垣根を越え、未来を諦めない人たちと共に、新しい社会の形を作っていきます。 今後もこのテーマに高い関心を持ちながら、必要に応じて考えをまとめていきます。