以前の投稿で天体望遠鏡のCAD図を載せました。その後あれこれと考えているのですが、作り易く・持ち運びや収納がし易く・制作費が抑えられる構造を検討して別の案を考えました。
円筒の鏡筒を金属で作るのは難しいので8角形とし、スライド式のベースで焦点距離の違う主鏡に交換しても使えて収納時には短くでき、全体的に軽量化もできる形です。材料はホームセンターですべて揃えることができるでしょう。
主鏡は150mm径で焦点距離は750mmのF5。40mmの接眼レンズを使えば倍率は18倍、5mmの接眼レンズを使えば倍率は150倍です。月から惑星、星団・星雲まで観望できると思います。
フレームや鏡筒はすべて鉄製とします。鉄製と言ってもそれほど厚みのあるものを使わないのでそれほど重くないですが、アルミで作ればさらに軽くなります。その気になればストラップを取り付けて観望できるかもしれません。
図にあるものが自作するもので、調達するのは、主鏡、射鏡、射鏡のセル、接眼部、アイピース(接眼レンズ)、ファインダー程度なのです。材料費を含めた制作費は10万円以内に収まるのではないかと思います。
これを作ると次のことが学べます。
- ニュートン式天体望遠鏡の構造
- 旋盤やフライス盤を使った金属加工
- 溶接(鉄で作った場合)
これができたら、架台の設計と制作、カメラマウントの制作、モータードライブ式の追尾機構の制作などに取り組み、さらに次のことが学べます。
- マイコンによるモーター制御
- 木工(架台を木製にした場合)