連載「Z世代=未来をつくるみなさんへ」第3回〜二刀流のすすめ

AIがどんどん進化する今、「人間にしかできないことは何か」という問いが繰り返し語られています。
私が大切だと思う答えの一つは、アナログとデジタルの両方を扱える力です。

パソコンやAIを自在に使えることは、これからの社会では当たり前になります。
けれど、それだけでは十分ではありません。
木を削る、金属を加工する、身体を動かして学ぶ。
そうしたアナログの経験が加わることで、理解は深まり、発想にも厚みが出ます。

私はこれを「二刀流」と呼んでいます。
デジタルだけ、アナログだけ――どちらか一方では限界がある。
理論と実践、思考と感覚。
二つの刀を同時に持つことで、困難に立ち向かう力が生まれるのです。

Z世代のみなさんは、生まれたときからデジタルに親しんできました。
その強みを持ちながら、もしアナログの学びも身につけたなら――。
それはAI時代を生き抜くための大きな武器になります。

未来をつくるのは「どちらか」ではなく「両方」。
二刀流の実践こそが、次の社会を切り拓く力になるのです。

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