最近、知人と話した時に聞いた話です。
すでに社会の逆転現象が始まっています。
IT企業で働くプログラマーの年収が、土木や建設現場の収入に追い抜かれつつあるのです。
求人市場を見れば一目瞭然。プログラマーの募集には多くの応募が殺到する一方で、建設や土木の現場は、求人の数に対して応募が圧倒的に足りません。
AIの普及がさらに進めばどうなるでしょうか。
「新卒を雇うより、AIを活用した方が速くて安い」という判断が増え、就職の門はますます狭くなります。
まじめに勉強して大学を卒業した子どもが、就職先を見つけられない――そんな未来がすぐそこに来ています。
ここで問いたいのは、私たち大人の姿勢です。
この現実を前にしても、多くの大人は「自分の生活が大事」と考え、子どもや若者の将来に真剣な危機感を持とうとしません。このような話をしても反応が薄いんです。
それで本当にいいのでしょうか。
移民政策が進むのも、教育や就業の選択肢が閉ざされるのも、最終的には私たち親世代の無関心が招いた結果かもしれません。
「自分の子だけは大丈夫」と思っていても、社会全体の変化から逃れることはできません。
過去の世代は、未来のために命を懸ける覚悟さえ持っていました。
現代の私たちはどうでしょうか。
趣味やお金にだけ心を奪われ、次の世代に背を向けてはいないでしょうか。
次の社会を生きるのは、私たちの子どもです。
彼らが立ちすくむ未来を見ないふりするのか、それとも手を差し伸べるのか。
その答えを出すのは、まさに今を生きる親世代なのです。
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