このシステムは、AIコーチ for DiscordというDiscordボットとAIコーチ for Discord Dashboardという管理UIのセットです。
ボット機能は、Discordの指定したチャンネルからメッセージを吸い出してデータベースに保存する、ここのメッセージに対して、AIによるアドバイスをまとめてDiscordのチャンネルに投稿する、という2つの機能が主なものです。うるさくないアドバイス、うるさくない投稿をするように調整されています。
AIによる文書生成は、Discordの運用形態によってチューニングする必要があります。例えば、ユーザーのメッセージ対して、専門的な解説を試みるという使い方があるかもしれませんし、ZIKUUのように、うるさくない程度にユーザーに次の一歩を提案する、ユーザーを励ますといった使い方もあります。ZIKUUは後者です。なるべく汎用的に使えるように設計しています。
業務でAIを有効に使うには、それを使う場に応じて微調整できる必要があります。ボット本体よりも、微調整する機能の方が大事。
そのためにはまずは現状把握が必要で、KPIが得られる機能を実装しています。

その上で、言語モデルの選択、温度の調整、アドバイス文の長さの調整、プロンプトの調整を行い、アドバイス生成テストを行える機能があります。これらの調整によって、アドバイス文の長さや品質を可変にできるので、使用する場に応じた運用ができるというわけです。

ここまではすでにZIKUUのアプリケーションサーバーの上で稼働しています。
Discordにアドバイス文章を投稿するのは簡単に実装できるので、もう少しこれに機能を追加すれば、実運用に入れそうです。
実用試験終了後に「コミュニティDX基本セット」として配布したいと考えています。
ZIKUUは、これらの基本的な機能の先に、こういうものを作るノウハウの共有、知識の集約と生成AIへの反映(RAGやファインチューニング)まで含めて、大きなロードマップを描いて取り組みます。目指せスマート・コミュニティー!という感じ。
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