AI Transparency Monitorを作り始める

3日前から始めたソフトウェア開発です。

AI Transparency Monitorというソフトウェアです。詳細については、このページ(論文の要約)をご覧ください。

今はまだ構想だけで、この論文要約に書いたことの実証実験をしている段階です。早く検証したいので、UIはあまり凝らないで、急いで作ろうと思っています。

入力ソースは設定ファイルで与えます。例えばこんな感じ。総理官邸、厚労省、防衛省、NHK、BBCなどのホームページやニュースソースなどの公開情報を入力ソースとして設定した例です。

- id: kantei
  kind: gov
  type: html
  list_url: "https://www.kantei.go.jp/"
  canary:   "https://www.kantei.go.jp/"

- id: mhlw
  kind: gov
  type: html
  list_url: "https://www.mhlw.go.jp/"
  canary:   "https://www.mhlw.go.jp/"

- id: mod
  kind: gov
  type: html
  list_url: "https://www.mod.go.jp/"
  canary:   "https://www.mod.go.jp/"

# ── 国内通信(Domestic) ──────────────────────
- id: nhk
  kind: domestic
  type: rss
  feed_url: "https://www3.nhk.or.jp/rss/news/cat0.xml"
  canary:   "https://www3.nhk.or.jp/news/"

# ── 国際通信(International) ─────────────────
- id: bbc
  kind: international
  type: rss
  feed_url: "https://feeds.bbci.co.uk/news/rss.xml"
  canary:   "https://www.bbc.com/news"

データを取得したら、時間軸、概念や単語の軸、発言者(人や期間)軸で分類します。

要するに、いつ誰が(どこが)何を言ったか、を串刺しして見えるようにします。いわば世界を見るためのコンソールです。

今日は、データ収集がそれっぽく動くところまで進めました。問題がたくさんあって、まだ、上手く動かないんですけどね。

取得したデータはデータベースに記録されます。次は、複数の軸で、発言に変化があったとか、気になる表現が何度も繰り返し出てきたとか、突然ページが見えなくなったとか、そういう事実の中から、何らかの兆候をつかむための指標を出します。ここはAIがやる仕事。

トランプ大統領が「以前は特定の機関を批判していたのに最近批判しなくなった」とか、厚労省が「最近、やたらとエボラという言葉を使うようになった」とか、「最近、妙に移民関連のニュースが増えたな」みたいなことを、AIが検知するシステムです。判断はあくまでも人間。AIは判断材料を作るだけです。

入力ソースを変えて、芸能人版とか、農業版とか、IT版といった運用もできます。

政治版なら、国民が正しく判断するための情報を得ることにつながり、健全な民主主義を進める力になるだろうし、農業版なら、米の価格高騰や米不足の予兆を察知して、早めに備蓄して生活防衛するということもできますね。騙されない、踊らされない、からめ取られない、迷わない人が増える。これって、いいでしょ?

数年前からAIの開発競争が激化して、あちらこちらで「ラージコンテクスト対応のLLMが凄い!」とか「ミニPCでも高性能なLLMが動く!」のような発信が目立ちます。ほとんどが役に立たない情報ですし、日本のようなハイコンテクスト文化の中では有用ではないものばかりです。(文化的に使いたいならば)

ZIKUUは、「みんな(主に大企業)が勝手に性能向上に励む」のだから、そこに絡む時間は無駄でしかなく、「性能の良否に関係なく、それをどう使うかを考える」のが大事だと思っています。

このブログの論文集(https://zikuu.space/monologue/category/%E8%AB%96%E6%96%87/)には、そういうものがいくつかあります。

面白いと思ったら、パクってください。

塾生ならばソースコードはすべて見られます。

私は地位や名誉には興味がありません。社会が少しでも良くなって前に進めば良いと思っています。

「AI Transparency Monitorを作り始める」への1件のフィードバック

コメントする