何をもって成功というのかわかりませんが、99回失敗してもめげずにもう1回挑戦するってなかなかできないかもしれませんね。でもそれをやろうというのが私からの提案です。
故本田宗一郎氏は「99%の失敗があって1%の成功がある」「失敗を怖れて何もしない奴は最低だ」などの言葉を残しています。
私も日頃から仲間たちに「早く失敗した方がいいよ」と言っています。早くたくさん失敗した方が成功が訪れるのが早いという意味ですし、やりたい・やらなければならないならすぐにやろうという意味でもあります。
各地で地域おこし活動が行われていますけれども、地域おこしが必要になった原因が残ったままでは上手く行かないと思うんですよね。移住者を募集するのは、空き家の利用をすすめたい、都会からお客を引っ張ってきて欲しい、住民税を収めて欲しい、地元の土建屋さんの仕事を増やしたい等々さまざまな理由があるのでしょう。納税者が減り、廃校が増え、インフラ整備も思うようにできないですから、ある程度の人口は必要です。
なぜそうなったんでしょうか?
そこに住む人たちは今まで何をしていたんでしょうか?
日本の地方には魅力がたくさんあります。その土地の祭りや風習・風土など、それぞれに魅力的ですよね。
でも生産年齢の人口がどんどん減っていく。
私はこのまましばらくは地方の人口減は止まらないと思っています。だから、人口が減ることを前提に対策を考えなければならないと思います。今まで3人でやっていたことを1人でやるとか、買い物や通学の困難をどうやって解決するかとか、考えることややることはたくさんありますね。今までと同じでは対処しきれない。
モノづくり塾の建屋建設でお世話になるある企業は新たにエレキギターキットを製作し、それを使ったギター組み立て教室を主催することを計画しています。先日、CNCで切削したキットの一部の写真を送ってくださいましたが、小さな挑戦かもしれませんが異業種への挑戦をしています。その挑戦のお手伝いをさせていただけることを嬉しく思っています。
別のところでは私が開発した木製ロードバイクを使ったレンタルサイクル事業をするためにクラウドファンディングを計画しているとか。これも出来る限りのお手伝いをしようと思っています。
どちらも自主的に計画し若い人が中心のプロジェクトなのがとても良いし、たとえプロジェクトが失敗しても何もしないでぼんやりしていたわけではありませんし、そんな職場で働いていれば次はあれをやろうこれをやってみようという発想が生まれるでしょう。
モノづくり塾というのは、私が手本を見せながら一緒にモノづくりをする中で様々な技術や知識を学んでもらう場所です。やってみたいことがあったらすぐにやってみよう。失敗してもまた挑戦すればいいじゃないか。そう思える場所を作ります。モノづくりやエンジニアリングは問題解決をする行為です。みんなで問題解決を日々訓練する場所だとも言えます。
地域おこしに一番必要なのはその地域の人たちが変わることです。上手く行かなかったときの考え方の枠組みから出て問題解決の方法を見つけることです。
自分が変わって地域を活性化させるんだという方は是非モノづくり塾に来て時空を共有しましょう。塾長は塾の運営には全責任を負いますが、活動の主役はあくまでも塾生のみなさんで私は脇役です。将来の進路を決めるために勉強しても良いし、技術を身につけて副業とするのも良いし、塾でやったことを土台にして起業しても良いです。