以前、このブログで紹介したZIKUU Research Library (ZRL)の運用が固まってきました。
ZIKUUは自立した共同体という姿を理想として活動していますが、これからは情報においても自立性が問われてきます。そういう前提で、共同体の外部の知識を、内部の知識に連結するための知の構造というのがZRLの役割です。
論文エントリー、論文要約、研究ノートがソースデータ。論文エントリーにはタグがいくつも設定されていて、タグで括れば論文が複数集まった知の平面ができます。その知の平面で、ZIKUUがどう解釈して利用するかということが研究ノートに書かれ、知の平面と接続されます。これで知の空間が立体になります。その空間をmicrocosm(小宇宙)と名付けています。この時点では3次元。
この知の立体構造を、ベクターデータに変換して、LLMのRAGから扱おうというのが、ZRLを整備する当初の狙いです。単純に文書を検索して文章生成する通常のRAGよりも、意味的に幅がある結果を引き出せると考えています。
これは最近のAI研究の中でも議論されているテーマの一つですが、考え方は参考にしつつも独自に実装しようと思っています。そうしないと、次の目標に向かえないから。
最近の超知能の話題には少し距離を置いていて、現行のLLMはもう少し進化したLLMでも、発想を変えればAGI並の結果が得られるのではないかと思っています。
AIもクラウド依存ではなく、自立型共同体の中で運用すべきというのが、私の自立共同体構想の核にあります。そうなるとAGIを使わないという選択肢が出てきます。だったら、別のアーキテクチャーを考えようとなるわけです。
最終的には、昨日の投稿で紹介したVibeモデルや小説やエッセイ、塾内の技術文書や設備情報なども統合されていき、より高次元の構造を扱えるようになります。そうなるとZIKUUという空間全体をAIが解釈可能になります。こういう空間を次の世代に継承して行こうというのが、ZIKUUが日頃考えていることです。
面白そうでしょ?
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