ZIKUUでは、小説や基礎教科書、論文などの原稿はMarkdownで書いています。
通常は、VSCodiumでプロジェクトを作り、その中で章ごとに原稿を書き、修正履歴はGitで管理します。
出版用文書作成では、Markdownで文書の構造を決めて、ワープロ(Libre Writer)で読み込んで、レイアウトを調整するという作業を繰り返すのですが、ワープロで読み込んだときに、なるべく書体の設定やレイアウトの調整に時間をかけたくない。
そこで、Libre Writerの機能とちょっとしたスクリプトを併用して、MarkdownからLibre Writer文書への変換をするようにしました。
冒頭のスクリーンショットは、改行を自動的に挿入するためのスクリプトです。
あらかじめ、文書で利用するスタイル情報だけを設定した空のLibre Writer文書を用意しておきます。

上のスクリーンショットで選択されているファイルが、シェルスクリプト(内部でpandocを呼び出す)、改ページ用フィルター、スタイルだけ設定した空文書です。
これで、シェルスクリプトを実行すると、このように一発でLibre Writer文書に変換されます。(下のスクリーンショットは、それをそのままPDFにエクスポートしたもの)

ワープロ上でやる作業は、目次を追加するくらい。1、2分の作業です。
Git管理ですから、別のスタッフが部分修正してコミット&プリリクエスト。それをマージして、スクリプト一発で、出版一歩手前のところまで行く。これで出版原稿作成のワークフローの完成です。
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