人口減少が凄まじいと外国人のイーロン・マスクに心配される始末の日本です。
昨年は70万人ほどの出生数に対して、160万人ほどの死亡者数でした。一年で90万人も人口が減っています。
塾がある上野原市は、昨年3月時点の統計で、14歳以下の子供の人口が1,611人(一年で60人減少)、15歳から64歳の人口が11,461人(一年で218人減少)、65歳以上の人口が8,469人(一年で18人増加)、合計では260人減少でした。減少率は1.2%です。人口減少のペースは恐ろしくて、あと40年で4割ほど減少することになります。子供の減少率に関して言えば一年で3.5%と、生産年齢の減少率よりも高いですから、人口減少は加速する可能性すらあります。
どの地方も似たような状況でしょう。
この状況で移民が増えれば、自治体ごと乗っ取られる可能性もあります。そうなると日本人は生きるのが辛くなるでしょうね。
原因は色々言われていますが、最大の原因はそこに住む人たちにあるのではないでしょうか。
今まで何してたの?と聞かれ時に胸を張って返答できるんでしょうか。
こういう状況を見てどんな対策をすれば良いかという意見を集めると、育児のサポートなんていう答えが返ってくることが多いのですが、そんなことで解決するとは思えません。子供家庭庁のように6兆円もの年間予算を使って、お母さん支援、育児支援・・・・とやっても、この状況なんですよ。
ダメなことを一所懸命にやっているとしか思えません。
問題解決の鉄則は、問題を生じた考え方の枠組みを外して考える。要するに原因を放置しないことです。地域の人たちが変わることです。簡単に人を入れ替えることはできないので、自分が変わることです。
先に書いたように「今まで何してきたの?」を自問自答しないといけませんよね。自分も原因かもしれないって。
人口減少は何十年も前からわかっていたことです。
過去にも繰り返し書いていますが、地域活性化をするには職と教育が重要です。保育、介護、医療はおまけ。観光やレジャーでは居住者は増えません。予算が豊富でないなら、優先すべきことに割くべきでしょう。
だいたい、非生産労働者が多すぎます。
日本は官制統治国家です。これは日本の根本問題です。
お上から仕事をもらって生きている人が多すぎます。
例えば、塾は工場として届けた建物なので、非常口プレートを貼らないと消防の許可がおりません。この非常口プレートはどう見ても原価数百円程度のプラスチック板です。その取り付け作業もせいぜい1分程度の手間です。ところが、消防署が指定業者に委託して非常口プレートを張ると22,000円が請求されます。指定業者は口を開けて消防署からのボロい仕事を待っている。こんなものは消防署の職員が検査の時に持ってきて、それを実費で購入し、設置場所の指定を受けて自分で貼れば済むような作業です。
法令で定められている検査は、数分の検査で数千円を徴収されます。それも毎年。
こんな話は探せばいくらでも見つかります。
官から仕事を回してもらい、何の生産的な行為も行わずに利益を得る地元業者。天下りと似たようなものです。
官も非生産労働者、官から仕事をもらう業者も非生産労働者。この人たちは、生産的な仕事しませんし、起業したり新規事業を計画しません。だから職は増えないのです。そもそも生産を知らない人から生産事業のアイデアも出ないしょう。
そして時代や社会が変わっているのに、変化を拒み、新しいことに挑戦する人も少ない。だから職は増えない。
職が増えないから、生産年齢人口は減るばかり。それに結構適齢期の若者が都会に流れるのと晩婚化が重なり出生数も減り続ける。
財政が厳しくなればインフラ整備もままならない。インフラが悪い地域に住もうという人は少ないです。だから移住者も増えない可能性が高い。
どこに地域活性化の芽があるんでしょうか。
地域振興を頑張ってる、真面目に取り組んでる、子どもたちの未来のために、などと言っている人を良く見ますが、これで地域が起きると本気で考えているんでしょうか。
人口減少よりも問題なのは人材が少ないことです。
生産的な人材を増やした方が良い結果が出そうです。
人口減少対策は悪あがきです。この傾向は明らかであり、止めるのも難しいです。ですから、人口が減少することを前提に、人材を豊かにする方向に全力を上げるべきだと思います。
AIでもロボットでも使えるものは使いましょう。人間は生産的な職業に移行しましょう。
勉強して挑戦しましょう。