今日は早朝から木製カムクランプを試作しようと思い部品作りを始めました。
まずは作業台に差し込む丸棒作り。大量に作るなら専用の治具を作ることになると思いますが、ワンオフなので木工旋盤でやりました。

このように一定の太さに削るのは案外難しくて、木工旋盤を扱う練習にもなります。木工旋盤で人様から代金をいただくようなモノを作るなら絶対に避けられない技術です。これができないと「同じものをもう一つ」作るということができません。
技術が足りなくて「たまたまできちゃった形」を「味」と言う人もいますが、モノづくりってそういうものではありません。
これがカムクランプの部品です。すべて白樫です。

これらの鉄釘で連結してカシメて完成です。
このように作業台の穴に差し込んで使います。

残念ながらあまり良い出来ではありませんでした。これは没です。
こんなことをやっている傍らでは、昨日初めて体験した木工旋盤の練習を塾生さんがやっていました。

昨日よりはだいぶ上手に削れるようにはなりましたが、もっと練習しないといけないことを痛感していました。特段速いとは言えない私の3倍くらいの時間がかかります。
通常の体験教室では3時間程度の時間で小鉢を作ってもらっていますが、ほとんどの方がその時間内に一人で作業を終わらせることができません。なるべく介入したくないのですが、あまり時間超過しないように手助けします。手助けをされながらも「自分で作った」という実感は得て欲しいです。
塾生の場合は、時間の制限がありませんから、削り方の手本を見せる程度に介入しますが、なるべく一人でやれるように放置して見守りたいです。
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