ZIKUUのAI研究

最終更新: 2025-10-13 (JST)

ZIKUUでは、教育現場と地域コミュニティの課題を実装ベースで解決するために、LLM(大規模言語モデル)とWeb基盤を掛け合わせ、AIを社会実装するための研究を行っています。現場で動くものを小さく作り、使いながら育てる——それがZIKUUの流儀です。

トピック一覧

  • LLMを使う研究:AIコーチ / ツッコミ名人 / gpt-oss-chat / LLMオーケストレーション / KAGURA / AI塾長
  • 関連プロジェクト:コミュニティDX / ZIKUU Web Architecture(ZWA)

01|AIコーチ(LLM)

  • ねらい:Discord等の短文投稿から“今日の一言”を拾い、個別の振り返りアドバイスを即時生成。学習ログを貯めて、次の行動を後押しします。
  • ポイント
    • Test Modeあり:特定日(JST)を指定して、ingest→タグ付け→アドバイス保存を一気通し
    • ミニダッシュボード:投稿/アドバイス/ラベル/Runログの読み取り最小版
    • プリセット連動:推論用プリセットをAPI経由で切り替え可能(警告付き不一致許容)
  • 進捗:PoC運用中
  • 最終成果物:コミュニティDXセットへ組み込んで配布

02|ツッコミ名人(LLM)

  • 狙い雑談を学びの機会に。
    場を和ませるツッコミと建設的なツッコミを付けるボット。テンポよく、でも優しい指摘。
  • ポイント
    • LLMによる文脈理解感情トーン制御
    • 過剰指摘を防ぐルールベース+学習的調整
  • 進捗アーキテクチャー設計中
  • 最終成果物:独自オープンソースライセンスで配布

03|gpt-oss-chat(LLM)

  • ねらい:ChatGPTに機能的に等価で、オープンソースだけで構築された質問応答・リサーチ補助システム。
    コミュニティーに「知を得るための道具」を提供します。
  • ポイント
    • LLMサーバー(Ollama等)+軽量Web UI構成
    • チームで使えるプリセット管理/履歴保存
  • 進捗:継続改善中
  • 最終成果物:独自オープンソースライセンスで配布

04|LLMオーケストレーション(LLM)

  • ねらい複数のエージェントを役割ごとに協調動作させる“AIオーケストラ”の研究。
    それぞれのAIが専門領域(Critic, Narrator, Coordinatorなど)を担当し、対話的に結論を導きます。
  • ポイント
    • 軽量合議モデル:extract_keypoints()で要点抽出→要約→統合
    • 並列→要約→統合の流れで暴走や重複を防ぐ
  • 論文あり(理論的背景とアーキテクチャーを整理済み)
  • 進捗:研究継続中(PoC版あり)
  • 最終成果物:論文

05|KAGURA(LLM × 体験設計)

  • ねらい:日本神話「天岩戸」をモチーフに、光・音・間を可感化する舞台としてのAI体験を構築。
  • Phase 1:データ・履歴保存設計(SQLiteスキーマ、再現性重視のラウンド定義)
  • Phase 2演出拡張(Web Audio + Canvas/WebGL、Narrator→Coordinatorの演出順)
  • 進捗:Phase 1/2 仕様ドラフト完了、実装はPoC段階へ
  • 最終成果物:論文とデモアプリケーション

06|コミュニティDX(関連基盤)

  • ねらいVPN / DNS / 逆プロキシ / ファイル連携(Nextcloud)/文書管理などを統合し、小規模コミュニティのデジタル基盤を“セット”で提供。
  • ポイント
    • Traefikによるルーティングと認証制御
    • OMVを中心としたストレージ構成
    • WireGuard / dnsmasqによるネットワーク統合
  • 進捗:本番運用中
  • 最終成果物:独自オープンソースライセンスで配布

07|ZIKUU Web Architecture(ZWA)(関連基盤)

  • ねらい:かつて NeXT/Apple が WebObjects/OpenStep で実現した「UI・データ・通信・状態管理・分散通知の統一的世界観」を、現代の Web 技術(React/Next.js/GraphQL/Socket.io/Prisma 等)の上で再構築するための思想的アーキテクチャ憲章。技術の寄せ集めではなく、世界観と美意識で貫かれた構造を取り戻すことを目的とする。
  • ポイント
    • 技術ではなく思想を中心に据える
    • ドメインモデルを中核に据える
    • 通知と同期は観測可能な統一機構で扱う
    • クラス設計は大粒度・少数・共通拡張点
    • 設計はパターンの寄せ集めではなく思想の身体化
  • 進捗ZIKUU Web Architecture Charter として文書化済み
  • 論文あり(思想・構造・教育的応用を整理)
  • 最終成果物:論文

08 | AI塾長(LLM)

  • ねらい:塾長の分身を作り、口調、知識、経験を次世代に残す
  • ポイント
    • 日頃の活動から自動的にデータを収集
    • データセットやRAG用ベクターの自動作成
    • LLMのファインチューニングを自動実行
  • 進捗:概念仕様作成中
  • 最終成果物:塾内実運用、汎用化後に独自オープンソースライセンスで配布

参加・お問い合わせ

  • 関心のある方は、お問い合わせフォームまたはDiscordへどうぞ。
  • 見せられる範囲の仕様書/検証ログ/論文PDFは順次公開予定です。