近況の報告です。
令和6年5月の連休明けにオープンしたモノづくり塾『ZIKUU』です。塾生は1名。体験教室にいらした方が2名。3Dプリンターを活用した天体望遠鏡作りがもうすぐ終わり、涼しくなったらロードバイクを1台作ろうと思っています。
先日、帝京科学大学で月一回開かれている朝市への出店を打診するために出かけていきましたが、主催者側によると「目指す方向性や目的」に沿わないとのことで出店が認められませんでした。
「この朝市からまちと田舎は家族になれる」上野原周辺の多様な人々と業種が集まる朝市。
というあたりが方向性や目的に関連しそうですが、なかなか難しいもんですね。
モノづくり塾はモノ売りはやりますが、あくまでも塾なので教育施設です。どの地域にもあるそろばん塾や剣道教室などと似た機能の施設です。なので我々が作ったモノを見るよりは施設を見学してそこで何ができるのかを考えてもらうことが大事なのですが、主催者側の方々はお忙しいのか見学にいらっしゃることはありませんでした。我々が何を目的にこういう活動をしているのかが伝わっていないのかもしれません。
この日は上野原市役所の「うえのはら未来会議」の日でしたが、朝市会場に出かけたので参加できませんでした。未来会議と朝市が同じ日に設定されているのも不思議です。日程をずらしてくれたら両方参加できるのにと思います。
過去に2度未来会議に出席して、それなりに積極的に関わってきました。「10年後の上野原をどうしたいか」というがテーマですが、みなさん10年後の日本社会や地域社会にどんなイメージを持っているのでしょうか?
私は地域振興をしている方には必ず聞くことがあります。
「今まで何をしてきたんですか?」
今までしてきたことの結果が今ですから、何を考え何をしてきたかを聞かないと話にならないと思うんです。これを言うと「反省しろ」と言われているような気になるかもしれませんが大事なことです。その上で「10年後はこうなるだろうから、我々はこうする」を考えなければなりません。
問題解決をするときは問題を生んだ環境を変えるのが基本です。問題を生んだ行政、市民、企業が話し合っても問題解決には向かいません。折角、移住者や我々のような事業者が域外から来ているのだから、もっと有効に活用したら良いと思いますが、なかなかこれができないんですよね。どこの自治体も同じです。思い切った改革などしません。これは自治体の長次第なのかな。
10年後のイメージをしっかり描けるのならともかく、そうでないなら、以前の投稿にも書きましたが、10年後に結婚、出産、就職をする地域の若者を中心にして出直した方が良いと思います。
10年後
・エッセンシャルワーカーはなくならないが収入は低く抑えられたまま
・AI、ロボット、量子、宇宙の4分野は伸びるので、優秀な子はそっちに取られる
・(今の状況を見る限りでは)地域の供給力が弱くなるので手に入らないモノやサービスが増える
・女性や若者は益々地域から離れて都会に向かう
・少子化や人口減は止まらない
そんなイメージです。
河川流域をシリコンバレーの小型版のような形で産業振興をするとか、AI用データセンターを誘致するとか、大きな物流拠点を作って貨物が頻繁に行き来するようにするとか、女性起業家を増やすとか、人口減少を好機と捉えて食料自給率100%を目指すとか、やれそうなことはあるでしょう。
10年なんてすぐに経ってしまいます。
うちは若い人たちが希望を感じられるように活動を続けます。