木製ロードバイク〜チェーンを張って完成

午前中の早い時間に注文していたチェーンが届きました。早速、チェーンを張りシフターとブレーキの微調整を終えて完成です。

車重はこの状態で9.6kgです。

今回は軽さや速さよりも快適性と直進安定性を重視して作ってみました。フォークを寝かせ、ホイールベースを長めにし、チェーンステーとシートステーの剛性を落としています。

クロスバイクとWP Bikeの市販ロードバイクの中間くらいの性能です。販売しているWP1よりも縦方向のしなりが増えています。その結果だと思いますが、上りが少し楽に感じます。その分、高速側の性能は落ちていると思われます。

コンポーネントは10速のUltegra、フォークはタキザワさんのフルカーボン、ホイールはMavic Open Proリム、32本のDT Swiss Competitionスポーク、DuraAceハブで手組みしたものです。チェーンはUltegraグレードで116リンクのものが切らずにちょうど良い長さ。チェーンステーは長めの設定です。

元々、軽く剛性の高いフレームにするために前三角を小さくし、これは私の趣味ですがヘッド周りを頑丈にした設計のロードバイクフレームです。ある程度脚力のある人が乗ることを想定したもので、縦横の剛性はチェーンステーとシートステーで調整するという考え方で作っています。ハンドメイドの良さでもありますが、使う人に合わせることを最重要テーマとしています。これまで作ったフレームは8本(そのうち最初の3本は実験用)しかありませんので、自転車の走行特性をコントロールできると言えるまでの経験はありませんが、木を使ってフレームに方向性を持たせることはだいぶ出来てきたかなという感じがします。

今回はマウンテンバイクを作ることを想定して、フレームの接合部の強度を高める方法で作りました。これまでのフレーム作りとの大きな違いはこの部分です。

モノづくり塾のあるこの場所は路面が悪く急坂が多い地域ですので、あまりこれで出かける機会はないかもしれませんが、しばらく自分が実験台になってフレームの強度を評価していこうと思います。

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