車庫の設計

モノづくり塾に作る車庫の設計をしています。主な用途はバイクや自転車の保管と整備です。

FreeCADのPart Design ワークベンチで描いた予想図です。ざっくりと全体像を把握すのが目的です。

部品ごとの図面が必要な場合は、Assemblyワークベンチなどを使って独立した部品を組み合わせたものを描きます。

以前にも書いたかもしれませんが、CADを使って図面を描くと寸法や構造の理解を促すのが良いです。製図ができる建築士さんや図面を描ける大工さんのような建築のプロは別の慣れ親しんだ方法でやれるのでCADを使う必要はないかもしれません。当面はそういう状況が続くでしょう。

木造建築の場合は、手刻みにしてもプレカットにしても、大工さんが調整しながら組んでいくのは今後も変わらない建築の風景だと思います。「手作りの家」とか「昔ながらの建築」を好む人も多いと思うので、伝統工法や在来工法は残ると思います。

一方で、実現もしくは普及するのかはわかりませんが、3Dプリンターやロボットが建設をするようになったら、3D CADを使うことは必須になるでしょう。CAD/CAMは単に図面を描く、工作機械を動かすというだけでなく、資材の調達システムや積算システムと連携して、そこから物流、部品加工、決済までを行ったり、強度計算や申請書類の作成を行うなど、業務全体の自動化に繋がります。

加工機械メーカー独自のCADシステムではないと機械が動かないとか、利権や慣習に縛られる、業界標準作りのリーダーシップがないといった理由でデータの横縦展開ができないといったことがあります。私なんぞは、構造が作れて強度計算ができれば、誰でも図面を描けて、そのデータを使って加工機械が動いて、そのデータで自動的に建築申請ができれば良いのにと思うのですが、独占したい、役人の方を向いて仕事したい、人々の行動を規制・統制したいという人が障壁を作ります。

人口減少の未来は、よほどのことがない限り目に見えていますから、需要が残る手刻みができる大工さんの養成を行う傍らで、未来の建築に携われる人の養成もしないといけませんよね。「人手が足りないから家が建たない」という選択肢は誰も望まないでしょう。「人口が減ると困る」などと言わずに、少ない人手でやる方法を考えた方が良いと思います。

個人的には、知恵や成果はみんなで共有しよう、みんなで発展させようという、オープンソースの精神が大事だと思います。自分の利益だけを守りたいと思って行動していたら、人口減少社会では生活が回らなくなります。子供や孫が生きる社会が破綻していまいますので、「子供たちのために」と言うなら、やるべきことが見えてくるはずです。

CADを使おう、オープンソースでやろう、AIを活用しよう、手仕事ができるようになろう。そういうモノづくり塾の提案は「子供たちのために」に繋がっています。全部、義務教育に組み入れたらいいのに。

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