日本の伝統的な漆器などを作っている職人さん(挽き物師)の仕事を観たことがありますか?観たことがない方は是非YouTubeなどで検索してみてください。
漆器は漆を木地を染み込ませて固めた上で薄い麻布を漆で貼って強度を持たせるので木地は極薄で良いのです。木地を作る職人さんは光が透けるほど薄肉に削ります。
そこまで薄肉にしようと思うと相当慎重に作業しなければいけません。
一般に木工旋盤として売られているのは西洋式の使い方を想定したもので、削るための刃(バイト)は結構ゴツいです。日本の挽き物師が使うものとは違います。なので光が透けるほど薄肉に削るということはまずしません。
繊細な加工をしようと思うと旋盤を低速で回して鋭い刃物で薄皮を剥ぐように削る必要があります。材料が偏芯してはいけません。技を身につけようとすると何年も練習する必要があると思います。
そこまでの技がなくても、木工旋盤を使った器作りは楽しいものです。ですのでモノづくり塾ではモノづくり入門のオススメの一つとして木工旋盤を推していきたいと考えています。
体験教室も開きますが、こういうものは一回や二回やっただけでは思い通りにできるものではありませんので、塾生になって時間や費用を気にせずに納得するまでやった方が良いです。