丸棒にギザギザの滑り止め加工をする道具がローレット。旋盤に取り付けてワークに押し当ててギザギザを削っていきます。ワークを削るローレットの駒と駒を取り付けるローレットホルダーで構成されます。
先日購入したローレットホルダーが大きな旋盤用で、工房の小型旋盤では大きすぎて使えなかったので切ったり削ったりして改造しました。使った道具はアングルグラインダーのみです。
工房の屋外作業場での作業なのですが、自転車やバイクが濡れないように風雨を避けられるようにしているので風通しが悪く夏は温室のように暑いです。早く上野原のモノづくり塾を完成させて快適に作業したいものです。
加工が終わってローレットの駒を取り付けた様子です。
早速旋盤に取り付けて試し削りをしてみました。これなら使えますね。
旋盤やフライス盤、溶接機などが揃ってくると、ちょっとした道具や治具を作ってみようという気になりますし、買ってきた部品や道具が使いにくければ改造しようという気になります。実際のモノづくりの現場で買ってきた道具や機械をそのまま使うというこは稀なのです。自分で道具を仕立てられて一人前ということです。
半導体不足で自動車の生産が需要に追いつかないとか、注文していた部品が入荷するのが1年後とか、食糧の輸入が滞って価格が高騰するとか、感染症騒動でそういう経験をした方も多いと思います。
お金さえだせばすぐに何でも手に入れられるというのが錯覚だと気付いた方もいるでしょう。
国際化の末の相互依存。この方向性は随分前から国際機関が政府や報道を巻き込んで行ってきたある主の策謀でした。ボーダーレスなんていうカタカナ言葉を使って推進・洗脳してきたのです。相互依存をすれば自立が損なわれます。
「必要なものは作ればいいじゃないか」
そう言えることの強みを近い将来実感すると思っています。
お金で買えない資産、知恵や技能、をみんなで蓄積する空間がモノづくり塾です。