人に伝えたいことがたくさんあるので、話し始めるとしゃべりまくってしまう欠点が私にはありますが、なかなか欠点は治りません。話も上手くないし。
ことば=言葉は「コト」の「葉」です。コトから生える葉っぱ。作り手として、モノづくりという行為(コト)から生まれてくる表現としての言葉が自然に出てくるようにしたいところです。モノづくり行為というコトには、嘘が入りにくい。物理に逆らって嘘を入れて作ると壊れたり本来の性能を発揮できかったりします。モノづくり行為から結果として生まれる言葉というのは、嘘のない、真実に近い言葉ということになると思います。
みなさん、嘘をついたことはありますか?
ありますよね?
人は損すると思ったり得をすると思うと、無意識に平気で嘘をつきます。これは避けられない人の性だと思っています。
勢いや雰囲気に負けて、やむなく本心ではないことを言ってしまうこともありますね。
過去の投稿に「モノづくり塾がやらないこと」として、禁忌事項をいくつか挙げていますが、その中に「執筆や講演などの言葉を売る商売をしない」と書いています。これは言葉で商売をすると嘘が混ざりがちなので、それを防止するのが狙いです。
やまと言葉を意識した教育がなされていないのでピンとこないかもしれませんが、私たちが発する言葉にはエネルギーがあると言われることがあります。言葉は意味を伝えるだけでなくエネルギーも伝えるというわけです。
下の表を見てどう思いますか?

この画像をたまたまネットで見つけて、思い立ってこの投稿を書いています。
この表の例に関しては、自分が意識せずにやまと言葉を使っている割合は半分くらいです。
最近は、パパ、ママと外国語を使う人が増えましたが、お父さん、お母さんとは意味も違いそうです。お父さんの「と」やお母さんの「か」にも大きな意味があるって知ってますか?昔は「ととさま」「かかさま」とも言われましたが、お父さんには「と」が2つ、お母さんには「か」が2つと、「と」と「か」を強調さえしていました。この「と」と「か」はパパ、ママには入っていません。意味が違いそうでしょ?
余談ですが、私が子供の頃は、パパもママも水商売の人たちが使うか、外国かぶれした人が使う言葉で、人前で使うのは憚れる感覚がありました。
歴史と言葉を失えば民族は滅びますから、言葉は大事に扱いたいものです。
あと5年もすれば人間を超える超知能のAIが登場するのではないかという予測もあって、そうなるとリアルタイム翻訳が簡単にできる時代に突入するでしょう。
日本人にとっては、英語教育よりやまと言葉教育の方が必要ということにもなるかもしれません。
AIでは、文章をトークン(単語みたいなもの)に分解したあとで、それらをベクトル(行列)に変換して言語モデルに投入しています。「お父さんは昨日映画を観に出かけた。」という文章は、言語モデルに投入される際には、お父さん・は・昨日・映画・を・観に・出かけた。というトークンに分解されて、それぞれが行列に変換されてから計算されます。
言語モデルの中では、このベクトルを計算するだけ。AIが学習した文章を検索して言葉を繋げていると思っている方もいるかもしれませんが、実際はAIはベクトル計算する数理モデルで、計算によって言葉を生成しています。
ベクトル(向きと力を持ったもの)の計算するモデルということは、言葉はエネルギーとして表現できるように思います。
上の例では「お父さん」が1つのトークンになっていますが、これも更に分解してエネルギーを取り出すことになりそうです。そうなると計算量が増えてしまい、やりたい人はいないかもしれません。
AIがやまと言葉の意味やエネルギーを学習して推論できるようになるかな?
仮にできるとしたら、日本人が作らないといけませんね。