地方女子の流出問題

たまたま今日、目に留まった記事に「地方女子の流出問題」について書かれており、ある若い女性の取り組みが紹介されていました。

若い女性の流出は、少子化の最大の要因の一つとも言われています。これは全国的な課題であり、多くの地域にとって地域活性化の重要なテーマとなっているのではないでしょうか。

若い女性が地方からいなくなると、若い男性は結婚相手を見つけにくくなります。一方で、日本は一夫一婦制ですから、都市部では若い女性が余ってしまう。結果として、どちらの地域でも結婚の機会が失われ、少子化が進行していくのです。

記事で紹介されていた女性が取り組んでいるのは、私もこれまでに何度も触れてきた「仕事」の問題です。地方では、就労の機会自体が少なく、仮にあっても男性の補助的な業務が中心で、意欲ある若い女性が活躍できる場がほとんどありません。

若い女性の流出に少子化が加わり、結果として地方の人口減少はますます加速しています。

多くの地域では、桜祭りやグルメ、観光イベントなどで人を呼び込もうとしていますが、そうした催しに訪れるのは「顧客」であって、地域の定住人口にはつながりません。

本気で人口減少を食い止め、地域を活性化させたいのであれば、真っ先に取り組むべきは次のようなことではないでしょうか。

  • 若い女性が「この仕事がしたい」と思える仕事を創出すること
  • 結婚・出産後も働き続けられる仕組みを整えること
  • 将来の人生設計が描ける環境をつくること

こうした取り組みこそが、持続可能な地域づくりの鍵になるはずです。移住者を増やす、空き家や空き地を売るというだけでは持続性がありません。

生まれた土地で、両親の近くに住み、仕事をしながら家庭を持ち、日々を満足して過ごす。そういう暮らしをしたい人は多いと思うんですよね。

モノづくり塾は将来やってみたい仕事に必要な知識や技能を身につける場です。この地域から若い女性(女性に限りません)が店を持ったり会社を興すのを後押しできると考えていますし、そうしたいと思っています。経済を回す、雇用を生む、家族の絆を強める。良いことづくめではないでしょうか。

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