モノづくりの中心地

中心地といっても土地や地域のことではありません。

報道されていないものも含めると、世界中で多くの戦争が起きています。

その戦争も、武器を手にとってドンパチするのは全体の2割程度と言われ、経済、情報、金融などあらゆる分野で仕掛けられています。

また戦争は、領土拡大や宗教間対立といったものばかりではありません。『1984年』という小説を書いたジョージ・オーウェル氏は「現代の戦争とは、支配集団が自国民に対して仕掛けるものであり、戦争の目的は領土の制服やその阻止ではなく、支配構造を保つことなのだ」と言っています。国民からは多くの税を徴収しながら海外へは支援する、留学生には学費免除どころか渡航費や生活費まで援助しながら、自国の若者には奨学金という名の学費ローンを組ませる。政府が国民に仕掛ける戦争の一種です。日本のことです。

米国ではトランプ政権が誕生し、イーロン・マスク氏などのテクノロジー界の有力者が政府の仕事をしています。AI、ロボティクス、宇宙、脳科学などの分野で先進的な企業を興したイーロン・マスク氏が政府の仕事をしている。すぐそこにある未来の覇権を掴もうとしています。米国による中華人民共和国へ輸出規制も経済戦争の一種です。

現在の日本はCPUもGPUも作れません。半導体の材料や資材には強いのですが他がダメなんです。
熊本に台湾のTSMCを誘致しましたが、その工場で製造されるのは2世代前くらいの半導体です。それでも国内に半導体製造機能を持たないと後が無いから必死で誘致したわけです。技術や供給が途切れたら終わりです。

落ち目

そんな言葉がぴったりなのが今の日本です。

モノづくり塾ではITの勉強もできるようにしています。3D CADの使用も勧めます。AIの使用も勧めます。なぜなら、すぐそこにある未来のモノづくりの中心地は、AIであり、半導体であり、ロボティックスだからです。

一方で、モノづくりに興味があると言う人々には、「昔ながらの」「伝統的な」「手仕事」が好きな傾向が強いですが、これらはモノづくりの辺境地です。

モノづくり塾は昔ながらの職人仕事や伝統的な手仕事も扱いますから、そういう方々への対応もできますが、できればAIやロボット、3D CADなどもモノづくりに取り入れて幅を広げて欲しいと願っています。塾の図書には、CPUの自作、OSの自作、LLMの自作といったテーマを扱ったものを置いています。少しでも興味を持って欲しいからです。

今の日本は、廃墟になった古い建物を資源にしている国や発展途上国の真似のようなインバウンド政策をやってしまいます。国も地方もそういうことをやる。そんなアイデアしか出てこないのは落ち目だからです。見栄はあってもプライドがありません。

他所の国ではAIだ、遺伝子だ、量子だ、宇宙だと戦争をしているのに、日本では呑気に昔ながらの何かを喜んでいる。いずれ日本人は、奴隷として働かされるか、移植用臓器の供給源になるのかもしれません。

5年から10年で答えが出ると思います。そのときに慌てても遅い。

さすがに半導体製造装置を揃えるのは無理だけれど、いずれ少量生産が可能な製造装置が登場するかもしれません。幸か不幸か半導体設計の真似事くらいは少し勉強すればできそうですから、条件が揃えば個人が半導体を製造することができるようになるかもしれません。大抵のソフトウェアは塾の設備で作ることができ作るノウハウもあるので、そういうことを勉強する場として塾を利用することもできます。

一方で、簡単な生活必需品を自分で作れるようになるための木工や金属加工も学べるようにしています。「昔ながらの」石器時代的な暮らしになっても、近代の延長で管理統制された息苦しい世界でも、生きていけるようになるには全部やっておかないといけない。石器時代の暮らしなら自給自足を可能にする技能があれば良いし、近代の延長なら、育った人を先端企業に繋いでやれればその人は生き延びられると考えています。

この目標は、私の世代では実現できないことだという認識も持っています。もう間に合わない。

私がこの世を去るときには「間に合わなくてゴメンね」と言うことになると思っていますが、最期の時まで諦めません。

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