アクセサリーをいくつか追加作成する必要がありますが、塾生さんのトリマーテーブルが完成しました。
脚はアリ組み、ホゾ組して作っています。

天板が載せて固定。

トリマーを取り付けるプレート、Tスロットを取り付けて完成です。しっかりしたトリマーテーブルになったと思います。

傍らで木工旋盤を使った試作をしていました。
欠けたひょうたんみたいなものを削りだします。

ノコギリを入れてこんな形に。

ドリルで開けた穴に少し手を入れます。

これで内側を削るとコーヒーカップになります。
なるべく効率的に速くこういう物を作れるように工程を工夫し、その方法を塾生全員と共有して全員が同じものを短時間で作れるようにしようと思っています。
馬の目を射抜くような激しい競争が繰り広げられている先端技術の世界では、そう簡単にはいかないかもしれません。
しかし、モノづくり塾では、技術を秘匿したり独り占めしたりせず、積極的に共有するという方針を採っています。
技術や知識を塾生やスタッフと分かち合い、自分以外の人が同じものを作れるようになれば、私は次の新しいものに挑戦することができます。
そうすることで、私自身も、周りの人たちも、皆が常に新しい挑戦をし続けることになるのです。
江戸時代、日本は世界的にも非常に高い識字率を誇っていました。
寺子屋のように、身分や貧富の差を超えて庶民が学べる場が整備されていたことが、その背景にあります。
北斎や写楽は、一部の富裕層だけが楽しむ芸術ではなく、庶民でも手に入れられる安価な版画を制作しました。
良いものを広く普及させ、誰もが学び、楽しむことができる――。
それこそが、日本の伝統ではないかと私は考えています。
モノづくり塾は、こうした日本の精神を受け継ぎ、共有と学びの場として運営しています。
「塾生さんのトリマーテーブルと木工旋盤による試作」への1件のフィードバック