プログラミング無しで自分専用のAIプリケーションを作成するツール『Dify』の紹介です。
OpenAiがChatGPTsでユーザーが自分でアプリケーションを作れるサービスを提供していますが、Difyはそれの同様のソフトウェアです。
モノづくり塾はオープンソースのソフトウェアを使うことを強く推奨しています。(なので塾のPCはすべてLinuxです)
このDifyもオープンソースのソフトウェアの一つです。
DifyはDify社が運営するサーバー上で実行するものと自分のPCにインストールして使えるものがありますが、自分のPCにインストールして使うタイプの紹介です。
DifyをインストールするにはDockerがインストールされている必要があります。「LinuxにDockerをインストールする」「WindowsにDockerをインストールする」「MacにDockerをインストールする」などでネット検索すれば関連情報がたくさん見つかるので、まずはDockerを自分のPCにインストールしてください。
Difyのインストール方法はここに書かれています。インストールは数分で終わります。
初めてDifyにアクセスするとユーザー名とパスワードを入力する画面が表示されるので、そこで好きなユーザーアカウントを登録してください。ユーザーアカウントが作られるとDifyスタジオ画面が表示されます。ここで自分用のアプリケーションを作成します。
様々な言語モデルを使用できますが、この例では大規模言語モデル(LLM)はGoogleのGemini 1.5 Proを使いました。Gemini 1.5 Proは無料で使用できるLLMですので、DockerやDifyと合わせてすべて無料でアプリケーションを作ることができます。Gemini 1.5 Proを使う場合はGoogle AI StudioでAPIキーを取得しておきます。
このChatbotを作る作業はもっとも簡単なものなら数分で終了します。
作成できたらすぐに実行。こんなチャットアプリケーションが動きます。
おそらくDockerのインストールから始めても30分程度でここまで行くのではないかと思います。
DifyはRAG(Retrieval Augmented Generation – Webの情報や手持ちのデータをAIに与えて目的や分野に適合した精度の文書生成を行う手法)の機能を追加できるようになっているので、例えば組織内のノウハウ文書を使って効果的な応答システムを作ることも可能です。
是非、みなさん試してください!