今年8回目のセミナーは人工衛星データの活用に関する内容でした。用事があって2回受講できなかったので、私自身は今年6回目の受講でした。
オンラインで受けられるし受講料も無料なので参加の敷居は低いです。興味のある方には受講をオススメします。熱意を持って取り組まれている事業ですので、受講すれば感じるものがあると思います。
これが宇宙教育で目指していることがわかりやすく示された図です。
「宇宙に関わる豊かで多様な題材」の部分に「モノづくり」や「IT」といったエンジニアリングを追加すると、モノづくり塾の目指しているものになります。偶然、宇宙教育が同じことを目指していることを知って継続的に受講するようになりました。
地域おこし活動などでも青少年の未来をテーマにした取り組みがあります。そうした活動の場所は主に所謂田舎なので多くが「自然に触れる」ということをテーマにしています。人間というのは身勝手で功利的な存在ですので、勝手な基準で自然か自然でないかを状況によって使い分けます。そういうものを「想い」と呼んでいます。自然エネルギーという言葉がありますけれど、まるで石油や石炭は自然ではないかのように捉えています。石油も石炭も自然の成果なはずですけど。里山や自然農なども自然に対して人工的な処理を加えたものです。自然だと思いたいということなのだろうと思います。最近は熊の被害に遭うというニュースが増えているようですが、モノづくり塾が建設される山梨県上野原市でも頻繁に熊の目撃情報があります。そういうものを見て「自然でいいですねー」などとは言いません。
子供を育てるということについても大人の勝手な想いが優先されます。想いですからなかなか強烈なのです。
小さな子供を託児所に預けてお母さんが仕事に出る。託児所が少ないから、託児費用が高いから、などを問題視する意見が聞かれますが、お母さんと離れて託児所に預けられる子供の意見が聞かれることはほぼありません。
地域おこし活動では頻繁に芸術祭のようなイベント、古民家を利用したワークショップ、農業や林業の体験が行われています。実際に「将来古民家に住みたい」「将来里山に住みたい」「将来農業をやりたい」という子供の声ってどれくらいあるんでしょうか?あるいは子供の声を聞いているんでしょうか?
モノづくり塾が広範な分野の学びのきっかけを用意するのは、子供が選択できる未来をたくさん散りばめたいからです。準備するのが物凄く大変ですが力を入れる価値はあります。