ピンハネをあまりしない人生

ピンハネをあまりしない人生。

「しない」と書きたいところですが、現代では不可能なので「あまりしない」としました。

希望は「先がある」から持てるものです。「先がある」とは、例えば「真面目に働いてさえいれば、食べるのに困らず、家庭を持てて、子孫を産み育てられ、たまには家族旅行したり、音楽やDIYを楽しむ」というようなことです。

一時期は世界第2位のGDP、ジャパン・アズ・ナンバーワンなどと言われた日本です。現在でも実質的な生産性は世界トップクラスなのに、将来に希望が持てなくて、結婚できない子供を持てない死にたいと不安・不平・不満ばかりを口にする日本は異常な状況です。

よく観察してみると、生産した価値の多くをピンハネされています。

私は依然として日本は有数の豊かな国になれると思っています。教育水準が高く安全な社会だから。ピンハネを減らせば、収入倍増は実現できると思います。

この日本社会にはピンハネしてる者が多い。あろうことかピンハネしてる者の方が偉いことになってることもあります。

大工より医者の方が偉くて、中小企業の工場で働く工員より東大卒の官僚の方が偉くて、みたいな感覚を持ってる人は多いと思います。大工や工員は価値を生産してる側、医者や官僚はその生産した価値から産まれた富を吸い上げる側。前者は生産労働者、後者は非生産労働者です。

米ができなければ、その地域には人が住まないから、工業は発展しないし、工業製品を売買するサービス業も存在できない。工業は農業に依存し、商業やサービス業は農業と工業に依存する構造です。一次産業、二次産業、三次産業のように分類して、それぞれのGDP(市場での取引額の和)で比較して、額が小さいから重要ではない額が大きいから重要であるみたいな話にはなりません。
額が大きくても価値を生産せずにピンハネするだけなのが偉いわけがなかろうと思います。

東大に行って(散々税金使って勉強して)官僚になる(散々税金で飯食って)ことが単純に偉いねーとなる筈はないのに、それが良いというおじさんおばさんは結構いるんじゃないでしょうか?あろうことか、中には天下ってさらに税金を使う者もいます。

環境だエコだと言って補助金(税金)もらってハイブリッドカーや電気自動車を買う。立派な行為なんでしょうか?

これはピンハネではないですか?

ピンハネする人生が素晴らしいと教えてるんでしょうか?
たくさんピンハネした人を尊敬しなさいと教えてるんでしょうか?
たぶんどこかでしてるんでしょう。

雇用を作るには生産を増やすしかないです。消費が十分にあることが前提ですが。
その雇用はできれば自分で自分自身をという形が良いです。
自分のために自分が生産する。
究極の雇用対策であり福祉対策です。
これを家族の単位でやれれば、次の世代の雇用と福祉に繋がる。ピンハネする者の介在が減ります。

完全な自産自消はできませんが、半分くらいならできるかもしれません。
ピンハネが半分くらい減るかもしれません。(ピンハネするのもされるのも減る)
生産への投資が増大します。

理想は、全ての家庭が工場になり、価値を生産した者が通貨発行権を持つことです。小さな工場がITなどを上手く使って連携して、生産者集団を作る。
地域通貨を提唱する人もいますが、その地域は生産者集団という概念上の地域でなければ上手くいかないはずです。

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