PRE – 最初のDetector

PRE (Pivot Reasoning Engine) は、Pivot Serviceの意味空間をスライスした断面を観察するアプリケーションでAI塾長に知識を供給する役目を負います。

断面を観察するのが Detector です。
これは純粋に意味空間断面の景色を数値として出力します。

これに対して、「ここを見ると面白い」という解釈をするのが、Detectorの後段で走るAttention。

今日は、最初Detectorとして、Dominance Detector を実装しました。

意味空間断面の中で支配的なデータ (dominance) を検出するのが、このDominance Detectorです。


実装予定のDetectorには次のものがあります。

A. Snapshot Shape (ある期間の景色を見るもの)

Detector見るもの出力候補measure依存threshold
Dominance1座標が断面をどれだけ占有するかcoordinate, value, shareあり基本なし
Concentration少数座標への集中度concentration metricあり基本なし
Dispersion分布の広がりdispersion metricあり基本なし
Rare Coordinate小さい構成要素coordinate, share/rankありAttention寄り
Missingness ShapeMISSINGの位置と割合coordinates, missing shareありなし
Cardinality有効coordinate種類数cardinality弱いなし
Fragmentation多数の小要素への分裂metric / distributionありなし
Consolidation少数要素への集約metric / distributionありなし

B. Snapshot Comparison (同一Factの複数の断面を比較する)

Detector見るもの出力候補measure依存threshold
EmergenceAではほぼ無くBで現れたcoordinate, before/afterあり一部必要
DisappearanceAにありBで消えたcoordinate, before/afterあり一部必要
Growth / Decline同一coordinateの増減delta, ratioありなし
Rank Shift順位変動old/new rankありなし
Composition Shift構成比全体の変化per-coordinate share delta + overall metricありなし
New Combination新規複合coordinatecoordinates弱いなし
Lost Combination消えた複合coordinatecoordinates弱いなし
Cardinality Change種類数の増減before/after/delta弱いなし
Source Shiftsource構成の変化share deltaありなし

C. Series(時間の流れの中で見る)

Detector見るもの
Temporal Gap中間の連続欠損/ゼロ
Spike一時的な急増
Drop一時的な急減
Trend Change傾向の変化
Periodicity周期性
Periodicity Break周期の崩れ
Change Point分布特性の切り替わり

D. Cross-space(複数のFactを比較する)

Detector見るもの
Cross-Fact Sync別Factの類似した動き
Lead / Lag時間差のある追随
Similar Pattern異なる断面の類似形
Relationship Loss以前あった共変関係の消失
Cross-Slice Contrast異なるSlice間の特徴差

盛りだくさんです。
実装が大変になりそう。


Dominance Detectorが検出したデータはこのように見えます。

支配の強さと勾配が数値で示されます。

観測軸は自由に組みあわせることができます。

topic軸だけで見た場合

memory_type軸とtopic軸を掛け合わせて見た場合

AI塾長は、ユーザーの問い合わせに応じて、ユーザーの代わりにPREの観測軸を操作して意味空間を探索して、必要なら CPS から文脈を読み込み原本を確認し、仮説を作る、見落としがちな論点を提示する、新たな問いを生成する、違和感を提示する、みたいなことをします。

原本が更新される(Discordメッセージが投稿される、ブログ記事が投稿される・・・)

CPSが文脈を抽出する

文脈を元に、Pivot ServiceにFactが登録される

PREで意味空間断面を察する

AI塾長がPRE、Repository Explorer、CPS、Gitea、MinIO、Qdrantを使って、ユーザーと対話する

このループが回ります。
原本は日々更新されるので、永遠に人間が問い続けられるシステムになります。

参考資料:深い知性

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