モノづくり塾「ZIKUU」だより – 令和8年8月

暑さも残る8月。
すでに秋の匂いがしています。
もう少し我慢すれば快適な日々がやってきます。

涼しくなってもZIKUUの熱量は変わりません。

今回はそんなZIKUUの8月を振り返ります。

IT・AI

淡々と必要なものを開発して積み上げています。

ZIKUUのシステムは、Tailscaleメッシュに参加したコンピューター群によって構成されていて、VPN経由でThinLinc、ssh、http、ftpを利用できる環境になっていて、その中で、コアサービスとZIKUUアプリケーション群が稼働しています。
コアサービスは、流行りの言葉で表現するならAI Harness。
ZIKUUではこれをContextual Computing Platformと呼んでいます。

Inference Broker – 推論資源のプラットフォーム化

https://zikuu.space/monologue/6515/

一つのInference Brokerを通して、複数のホスト(ノード)で走るLLM Runtime Agentが統制されて、どこで・どんな推論資源が動いているかを意識せずに、アプリケーションが推論処理を行えるようになります。これがZIKUU製の推論プラットフォームとして標準になります

LLM Runtime Agentの開発

https://zikuu.space/monologue/6499/

LLM Runtime Agent は、ZIKUU Mini 上で動作する LLM / AI 推論バックエンドの起動・停止・状態確認を統一的に扱うための小さなホスト常駐サービスを作りました。

Fact Builder – Discordメッセージと内部資料を意味空間に投影する

https://zikuu.space/monologue/6484/

Discordメッセージと内部資料(ZDL)を意味空間(Pivot)に投影できるようになりました。
ZIKUUの場合は、WordPress – 活動記録とエッセイ、Discordメッセージ – 共同体メンバーの会話、ZDL – 内部資料(開発、運用、教育など)、を日々ここに蓄積します。
これが企業なら、日報、議事録、取引履歴、社内チャット、技術資料、
研究室なら、調査資料、論文、実験データ、思考メモを読み込ませることになるでしょう。

ギター製作講座終了後の工作

3ヶ月間、塾に通った大学生は、ギター製作を終了後、家族のために工作をしました。
ZIKUUは特定の分野の指導に限定していないので、興味があれば複数の分野について学び練習することができます。これはその良い例だと思います。

だるま落とし

はじめての木工旋盤。1日練習に励み、2日目に完成させました。

レザーのペンケース

宝の地図をレーザー彫刻し、レザークラフトの練習をしながら完成させました。

手鏡

木と磁石と鏡を組み合わせて、コンパクトを作りました。

Tシャツ

シルクスクリーン印刷したZIKUUのTシャツ。
現時点では試作段階ですが、いずれ塾生やスタッフに配れたら良いと思っています。

ZIKUU Mini

ZIKUUのフルシステムから、汎用的なコンポーネントを抽出して、ミニPCに詰め込んでみます。

ブログやDiscordなどの外部サービスからデータ取得をする機能を除けば、すべてローカル環境で完結します。
組織内の文書や実験データ、ソフトウェアなどが主となる処理対象であれば、ネットが遮断された環境でも学習や研究が続けられる。

これから、このミニPCをZIKUU mini実証機として弄り回していきます。

自主トレ

これは完全な球体を感覚だけで削り出す練習です。
視覚と手の感覚は鈍らせるわけにはいきません。

エッセイ

静かな工房

https://zikuu.space/monologue/5937/

仕事帰りや学校帰りに仲間と集まって、何らかの工作をして楽しむ、あるいはモノづくりの腕を磨くという場合、山の中の一軒家みたいなところなら、周りを気にする必要はないかもしれませんが、ある程度、便利な場所ならそういうわけにはいきません。
住宅地にあっても、静かな工房なら、周りの目を気にせずに作業に没頭できる。
静かな工房、欲しいですよね。

終わらないことを前提にする – ZIKUUの姿勢

https://zikuu.space/monologue/6505/

人間がどれだけ学んでも、世界のすべてを知ることはない。
知識や経験が増えることと、世界そのものを理解したことは違う。
むしろ、学ぶことで、それまで見えていなかったものが見えるようになる。
一つ知れば、その向こうに新しい「知らない」が現れる。
だからZIKUUでは、知識を増やすことと同じくらい、自分が知らないという事実を見失わないことを大切にする。

手で理解する・手で考える ― 心の病

https://zikuu.space/monologue/5896/

人は心を病むことがある。
私は、そういうのは、ほぼ頭でっかちが原因だと思っている。
実際に手仕事などに没頭すると、心の病が消えるのを何度か見てきた。
知は脳だけに宿るものではない。
手にも宿る。
これをZIKUUでは身体知と呼んでいる。

深い知性

https://zikuu.space/monologue/5894/

知性は知識ではない。
だから暗記するものではない。
学歴は関係ない。
知性は知ろうとする性質のことだ。
好奇心に似ている。

ダグラス・エンゲルバートのAugmentの系譜

https://zikuu.space/monologue/5872/

Augmentの系譜は、雑に言うと 「人間の知的能力を増幅する道具体系を作る」 という流れ。「AIやコンピュータに人間を置き換えさせる」のではない。
ダグラス・エンゲルバートは、1962年の論文 Augmenting Human Intellect で、複雑な問題を理解し、解決する人間の能力を高めることを目的にしたコンピュータ利用を提案した。
重要なのは、彼が作りたかったのは単なる便利ソフトではなかったこと。

Observable AIを考える

https://zikuu.space/monologue/6405/

AI利用には、依然として解決困難な課題がある。
生成AIと呼ばれるものは、文字や単語の続きを推論するシステムのこと。もっともらしい続きの言葉を紡ぐ装置だ。
あなたは、自分の金銭的な取引、契約、医療行為、裁判をサイコロを振って決めるか?
生成AIがやっていることは、統計的にそれらしい言葉を出力する、つまりサイコロを振っている。
AIへの熱狂の裏にある真実だ。

感情は解釈だという話

https://zikuu.space/monologue/5870/

私は、自分を観察することをすすめている。
怒りや不安を感じたときに、一瞬観察モードに入って、心拍、筋肉の緊張などを観察する。その上で、意味付けを行うようにする。
完全にはできないかもしれないが、できるだけそうするようにする。
すると不思議なことが起きる。
怒りや不安が消えるわけではない。
心拍が上がり、筋肉が緊張する。
だけど、冷静でいられる。

PREは何をするのか ― Meaning Spaceを見る「直観と注意の器官」

https://zikuu.space/monologue/6394/

原本確定、文脈抽出、意味空間投影という、Contextual Computingのコア実装が終わり、AIが動くための知識空間を構築できました。
Contextual Computingは、ZIKUUで考えた新しいコンピューター概念で、文脈を中心に据えて、その周りにデータ搬送、記録、推論などの部品を並べる考え方です。
PRE (Pivot Reasoning Engine) は意味空間(Meaning space)を探索するエンジンです。
人間は大量の情報をすべて精読してから異常や関係性に気づくわけではありません。
まず、

似ている・似ていない
整っている・歪んでいる
増えている・減っている
欠けている
急に変わった
同じ動きをしている
いつもある関係がなくなった
といった「形」を感じる。

ループ・エンジニアリングのこと

https://zikuu.space/monologue/5857/

多くの場合、Contextとは関連情報の集合を意味している。
要約や検索結果や会話履歴を大量に抱え込む方向だ。
しかし、自分が考えているContextは少し違う。
意味を発生させる場である。

人は関わらなければならない事が少ないほど豊かである

https://zikuu.space/monologue/5300/

アメリカの思想家 Henry David Thoreau(ヘンリー・デイヴィッド・ソロー)は、著書 Walden の中で、社会が作る過剰な義務や所有物に縛られることを強く批判している。
彼の考えは、人は、所有物や義務を増やすほど自由を失う。
生活を単純にすればするほど、本当の意味で豊かになる。

恥と責任と文化

https://zikuu.space/monologue/5152/

経営の合理化として説明されることが多い。
しかしそれを見たとき、私は「これはまずい」と思った。
なぜなら、その構造は、机上で数字だけを見る人たちが企業を管理する仕組みだからだ。
現場の仕事というものは、数字だけでは成り立たない。

ZIKUUは「作ってみよう、もっと知りたい」という姿勢を育てる場所です。

ZIKUUは、工房という物理空間でのモノづくり、ITやAIを使った論理空間の構築、教科書や実用書などの出版、社会、人間、テクノロジーの個人研究などを行う、ちょっと変わった場所です。
入口は、木工でもギターでも音楽でもITでも構いません。

塾にいらっしゃる場合は、事前に連絡ください。

連絡はZIKUUについてのページの下の方に記載しているメールアドレスまで、あるいは、問い合わせフォームからお願いします。

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